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旗印戦の表を見ていた秀吉くんに黒田くんが声をかけた。
そっか、黒田くんはみやちゃんと同じ班だったもんね。
黒田くん聡いしさすがに気づくか。
「何が？」
「明智の卵焼き」
明智くんは調理実習以降、ずっとしゅんとしていて、ハンカチを指でガジガジしている。
余りに見るに耐えなくて、「美味しかったよ」ってさっき言ったばかりだ。
「あぁー！誰が作るかより誰が喜ぶかが大事ちゃう？」
「ハッ」
「ひーでーよーしー！お前本当卑怯だな。俺も見た、それ」
見ていないと思ったら井伊くんたちは見てたのか、私が卵焼き貰ってるところ。
「は？」
「そうだ、お前確か普通の中学から来たんだよな」
「うん、そやけど」
「だったら、この卑怯もんからぶっ倒すか？」
ちょっと良いところが見えたと思ったらすぐこれなんだから。
そんなことしたらただの弱いものいじめじゃん。
まあまだ秀吉くんが喧嘩強いのか知らないけど。
ほら、秀吉くん俯いちゃってるし。
「いいねぇ、そうすれば余裕で1ポイントゲット！」
「秀吉くん…」
思わず立ちあがろうとしたとき、秀吉くんがニッと笑った。
「アホやなー！お前ら、逆の発想してみ？普通の中学から来てんのに、この特進に選ばれるってことは、何かあるって思わへんの？」
「何かってなんだよ」
「実は、武田を倒そうと集まった他校のヤンキーを倒したのは…俺やねん」
「「「は！？」」」
口と頭がよく回ること。
ん？でも、
「秀吉くんあそこにはいらっしゃらなかったはず」
秀吉くんは我関せずと足をぽりぽりしている信長を見て笑った。
「あれがお前の仕業だと？」
「嘘つくなテメェなわけねぇだろうが！」
「じゃあ！！俺が倒したって奴がおったら名乗り出ろや」
「よく本人目の前にしてそんな堂々と嘘を…」
信長はタイミングよく大あくび。
「えーーーっ！」
「だーれも名乗りでーへん。てことで！俺が倒したって証明されたわけや！ま、挑戦したくなったらすれば？失敗したら終わりやけど、旗印戦は！」
秀吉くんはお尻を叩いて教室を出ていった。
あんまり挑発したら痛い目に遭うよ…！
みやちゃんと2人、目を合わせて秀吉くんを追う。
「えーーーーー！！信長くんが倒したのご覧になってたんですか！？」
「シーーーーッ！声でかいって！」
数分後、みやちゃんが驚きの余り廊下の端まで後ずさることになる。
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美優(プロフ) - 紗奈さん» コメントありがとうございます！私も嬉しいです！！ (2022年8月15日 19時) (
レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 私このドラマシリーズ好きなので嬉しいです！ (2022年8月15日 18時) (レス) @page6 id: 2c45cd1730 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すずやまさん» そのお言葉が一番嬉しいです！ありがとうございます🥰 (2022年8月9日 2時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
すずやま(プロフ) - 更新楽しみに待ってました！☺️これからも作成頑張ってください！ (2022年8月8日 18時) (レス) @page37 id: 50da26ed0a (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - 寧々さん» わざわざありがとうございます！全然迷惑じゃないですよー！！ (2022年8月5日 16時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年7月25日 9時
