【156】 ページ25
*side雅紀*
その次の日。
彼女が居るという病院に足を運んだ。
今まで抱えたこともなかった、お見舞いの花束なんかを持って。
彼女の病室に近づくほどに足取りが重くなってきて、
逃げ出したくなった。
でも、それは許されない気がした。
ちゃんと彼女のところに行くことが、せめてもの償いだと思った。
重い足を必死に動かして、やっと辿り着いた彼女の病室。
１人部屋なんだろう。
ネームプレートには、
“
返事なんて返って来ないのに、ｺﾝｺﾝと一応ノックをする。
そっとドアを開けると、ふわんと花の香りが鼻を擽った。
ゆっくり足を進めて、彼女が眠るベッドに近づく。
窓から射す柔らかい陽の光が彼女の寝顔を優しく照らして、
あと何時間か経ったら、目覚めるんじゃないかとも思ってしまった。
ﾋﾟｯﾋﾟｯ…っと一定のリズムで刻まれる電子音。
それは彼女の心臓が動いているという証拠で、
一般的に言えば、彼女は生きていた。
・
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みさと - はじめまして。和音さんのお話を読んでとっても感動しました。最後まで移行していただき、ありがとうございます。まだ、途中ですが、最後まで読むのが楽しみです☆*° (2020年5月5日 0時) (
レス) id: c5af1bd37e (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ぐちこさん» コメントありがとうございます！沢波ちゃんの強さに実は私も憧れております(^^)みんな個性があるのでこれからどうなるのか最後まで読んでいただけると嬉しいです☆ (2020年3月8日 18時) (レス) id: 28aea4d7cf (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - マカロンさん» コメントありがとうございます！泣いて頂いたなんて！嬉しすぎます(;_:)次パートも読んで頂けると嬉しいです♪ (2020年3月8日 18時) (レス) id: 28aea4d7cf (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - yuriさん» コメントありがとうございます！次パートもやっと公開できましたのでそちらも読んで頂けると嬉しいです☆ (2020年3月8日 18時) (レス) id: 28aea4d7cf (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - まりさん» コメントありがとうございます！ファンだなんて言って頂けて嬉しいです(;_:)次パートもやっと公開できましたので、そちらにも足を運んで頂けると嬉しいです♪ (2020年3月8日 18時) (レス) id: 28aea4d7cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年10月13日 14時
