008 ページ10
.
翌日の朝。
秋声がポストを確認すると、1枚の紙が入っていた。
『(……何だろう)』
そう思った秋声は畳まれていた紙を広げる。
その紙には、
"頑張れ"
と書かれてあった。
そして端の方には小さくイニシャルが書いてあった。
それを見て秋声は目を見開いた。
『R・E……』
秋声には心当たりが1つあった。
だが、それはとても有り得ない人だった。
『(……江戸川、乱歩)』
・−・−・−
秋声はあの紙のことを気にすることをやめ、学校に登校した。
今日の午後からヒーロー基礎学が始まる。
そして、今は午後。つまり今からヒーロー基礎学が始まるのだ。
｢わーたーしーがー！！普通にドアから来た！！｣
HAHAHAと笑いながらオールマイトがドアから入ってきた。
オールマイトが入ってきたことにより教室はざわつきだす。
｢ヒーロー基礎学！ヒーローの素地をつくる為、様々な訓練を行う課目だ！！
早速だが今日はコレ！！戦闘訓練！！｣
オールマイトは｢BATTLE｣と書かれたカードを皆に見えるように突き出してそう言った。
｢そしてそいつに伴って……こちら！！
入学前に送ってもらった｢個性届｣と｢要望｣に沿ってあつらえた……
｢｢｢おおお！！！｣｣｣
｢着替えたら順次グラウンド・βに集まるんだ！！｣
｢｢｢はーい！！｣｣｣
次々と立ち上がるクラスメート。
秋声も立ち上がって更衣室へと向かった。
・−・−・−
｢あ、秋ちゃん！｣
戦闘服に着替え終わり、グラウンドに出た秋声をいち早く見つけて声をかけた出久。
出久は秋声の元へと歩く。
｢秋ちゃんの戦闘服は私服みたいだね！｣
『……うん、これが一番良い』
秋声の戦闘服は私服みたいだ。
黒いズボンに白いシャツ、そして灰色のロングコート。
これは秋声が探偵社で着ていた服装なのだ。
矢張り秋声にはこの服装が一番動きやすかったのだ。
｢あ、デクくん！？かっこいいね！地に足ついた感じ！
秋ちゃんのは動きやすそうだね！｣
｢麗らかさ……うおお……！！｣
｢要望ちゃんと書けばよかったよ……パツパツスーツんなった｣
『麗日のも動きやすそうでいいと思う』
｢ほんと？嬉しいな〜｣
麗日は嬉しそうに笑う。
秋声はそんな麗日を見て小さく微笑むのだった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 486人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
零斗(プロフ) - 赤くんさん» そう言っていただけると嬉しいです！ありがとうございます^^ (2018年1月14日 0時) (
レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
赤くん(プロフ) - コメント失礼します！すごく面白いです！！ 時々出てくる探偵社の人達の優しさに心がぎゅーっとなります！更新頑張って下さい！！ (2018年1月14日 0時) (レス) id: 7557c13daf (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - ライカさん» ありがとうございます！頑張ります^^ (2018年1月13日 22時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ - これからもずっと更新楽しみにしてます！頑張ってください (2018年1月13日 21時) (レス) id: ed21ea3381 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - ヨッシーさん» 覚えていますよ！前作でもコメントありがとうございます！頑張ります^^ (2018年1月13日 16時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：零斗 | 作成日時：2018年1月8日 0時
