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……それにしても、シロツメクサを持ってプロポーズかぁ。
ふふっ。やっぱり親子だね。似てるなぁ。
「いいか？友幸。いつかおめーにも、ママより大好きな人ができると思う。」
「…？ママより？」
「ン。そん時がきたら、その大好きな人に花持って、今の言葉伝えろヨ？」
くすっ、やすくんったら。
まだ友くんは小さいからこんな話早いのに。
真剣に伝えてるやすくんの姿に対して、友くんは少しきょとんとしてる。
「…うん、わかった！」
ほんとに分かってるかどうか微妙だけど、友くんは元気よく返事した。
「でもな友幸。その言葉言うなら、ちゃんとその人を大切にしなきゃいけねぇからな？」
「たいせつに…？」
「大好きな人が悲しい気持ちになってたり困ってる時は、おめーがそばに居てやるんだ。」
……あ……
それって……やすくんが私にしてくれたこと……
「自転車練習して乗れるようになったら、その人を助けるために全力で自転車こいで、その人のそばに行くんだぞ？」
…そうだ。
やすくんは、入院してて寂しい気持ちでいる私のところに、いつも自転車に乗って来てくれた。
風のように早いスピードで、私のそばに来てくれた。
私がアメリカに行く日は、全力で私の乗ってる車を追いかけて、そして追いついてくれた。
「んで、その人のそばに行けたら、その人を守ってやるんだ。」
…うん、そうだね。
やすくんは私が不安がってる時、寂しい気持ちの時、すぐに駆けてつけてくれた後
私が安心するように優しく抱きしめてくれた。
話を聞いてくれた。
毎回…私の心を救ってくれたね。
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作者名：蓮菜 | 作成日時：2021年4月10日 0時
