USJ ギャングスタア パラダヰス 其の六 ページ41
死「23秒」
相「本命か」
手を構えて動き出した死柄木。それに反応した相澤が捕縛布を死柄木に向かって放つも、片手で捉えられる。
死「24秒、20秒。」
数を数えながら相澤に近づいていく死柄木。
舌打ちを一つ落とした相澤は死柄木に接近し、肘打ちを相手の腹に叩き込む。
芥川の方に目を向けると、無数の羅生門の刃に貫かれたヴィラン達を次々に投げ捨てているところだった。
多少のダメージを与えられたかと思ったが、その考えは甘かった。死柄木によって肘が崩されたのだ。おそらく死柄木の個性だろう。
死「その"個性"じゃ…集団との
普段の仕事と勝手が違うんじゃないか？
君が得意なのはあくまで「奇襲からの短期決戦」じゃないか？
それでも真正面から飛び込んできたのは生徒に安心を与える為か？
かっこいいなあ、かっこいいなあ。
ところでヒーロー。
本命は俺じゃない。」
その言葉と共に相澤の真上に影が降りる。それを確認する前に、強い衝撃が相澤を襲った。
＿＿＿＿＿＿
貴「これで最後か。」
戦闘不能にしたヴィランを打ち捨てながらAは呟いた。
何奴も此奴も雑魚でしかなかった。所詮は生徒用の駒ということか。
次の指示を貰おうと、後方で戦っている筈の相澤の方を向く。しかし、Aの目に映ったのは、戦っている相澤の姿ではなく、何か黒い怪物に右腕を潰されている姿だった。
相「〜〜〜！！！！！」
死「"個性"を消せる。素敵だけどなんてことはないね。圧倒的な力の前ではつまり、ただの"無個性"だもの。」
グシャ！！
相「ぐぁ…！！」
怪物は更に、相澤の左腕を潰した。
悲痛な呻き声がその場に響く。
Aは混乱した。状況の変わりように一瞬だけ脳が麻痺したのだ。
しかし。
訳の分からない怪物。そしてそれは相澤を攻撃し、相澤は苦しんでいる。
それだけで十分だった。それを認識した時、Aの痩躯から恐ろしいほどの殺気が溢れた。
貴「羅生門！」
走り出したAから放たれた羅生門が怪物を吹き飛ばす。死柄木も風圧で飛ばされ、Aと相澤とは距離が離れた。
Aは急いで相澤の呼吸があるかを確認した。虫の息だが、死んではいない。
本当なら治療を優先させるべきだが、先ずはあの怪物を無力化させることが先決だろう。
Aは怪物、脳無と対峙した。
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十七夜(プロフ) - お答えします。主人公の芥川妹は文ストの世界から来たいわば転生者です。文ストでは少し難しい漢字や言い回しをするのと、転生者として他のキャラクターと違いを出そうと思ったからです。これからもよろしくお願いします。 (2019年5月11日 9時) (
レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - はじめまして！この作品すごく私好みの作品です！一つ質問ですがヒーローをヒーロォと書いているのはなぜですか？ (2019年5月11日 2時) (レス) id: 1a55ee5e7b (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - ありがとうございます！楽しんで頂けるように、これからも頑張って更新していきます！ (2019年5月6日 19時) (レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです！文ストもヒロアカも好きな、自分にとってはもうご褒美としか、言いようがないです！ありがとうございます。更新がんばってください！応援しています！ (2019年5月6日 17時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - 雫さん» 応援ありがとうございます！一人称がやつがれな無自覚系男装女子が書いてみたかったのです。これからもよろしくお願いします！ (2019年5月1日 18時) (レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十七夜 | 作成日時：2018年11月10日 17時
