或る戦闘訓練 其の三 ページ21
「にしてもAって凄く中性的だよねー。ホントあの外套着てたら女か男かわかんないよ。あっあたし芦戸 三奈、宜しく！」
貴「昔からよく云われた。宜しく。」
僕は龍之介と双子で顔がよく似ていた。あの太宰でさえも織田のところにいる僕を見て、龍之介と勘違いしたくらいだ。
何故か織田と首領は区別出来ていたようだが。
「私は葉隠 透！ねぇねぇAはコスチューム着ないの？」
目の前の誰もいないところから突然話しかけられる。驚いていると麗日という女が、葉隠の個性は透明なのだと教えてくれた。
貴「僕のコスチュームはこの外套だ。サポォト会社に早急に作っていただいた。
緑谷に断った手前、詳しく教えることは出来ないが、僕の個性は自身の着用した服を操る能力。故に、校長に許可をもらい常にコスチュームを着用しているのだ。」
「へぇ、だからいっつも外套着てるんだ。あ、ウチは耳郎 響香ね、宜しく。」
貴「宜しく。」
この外套は前世で使っていたものと同じ形状にして欲しいと頼み込んだ。
前世より丈夫な素材で作られているようだ。
それ迄は市販の物を纏っていた僕にとって心強かった。
それにしても…
貴「……当然の様に話しているが、貴様らは僕が怖くはないのか？僕は殺人者なのだが。」
芦「全っ然！だって殺しちゃったのって個性の暴走のせいでしょ？その原因は親だし！怖いわけないじゃん！」
貴「貴様らに暴言を吐いたが。」
葉「それは私たちが浮かれちゃったからじゃん！Aの事情を知れば仕方ないことだなってわかるし！」
貴「………フッ、愚か者共め。僕と仲を深めても後で後悔するだけだぞ。」
麗「あっ今一瞬だけ笑った！笑ったら普段よりすっごく綺麗だよ！」
芦「うっそ見てなかった！！Aもっかい笑ってー！！」
はァ…騒がしいな此奴らは。
僕と仲良くしようなんて本当に変わっている。
八「皆さん、そろそろ行きませんと遅れてしまいますわよ！」
芦「わっやっば！皆行くよー！」
貴「男共には僕が女子更衣室に居たことは云わないでくれ。」
麗「大丈夫だよAちゃん。絶対言わないから！」
＿＿＿＿＿＿
僕と仲を深めても後で後悔するだけ。
これは事実。
僕はヒーロォに成るつもりはない。
何がきっかけで敵に成ってしまうか分からない。
それは遠い未来であるかもしれないし、近しい未来かもしれない。
その未来が現実になったとき。
その時に貴様らはどんな顔をするのだろうか。
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十七夜(プロフ) - お答えします。主人公の芥川妹は文ストの世界から来たいわば転生者です。文ストでは少し難しい漢字や言い回しをするのと、転生者として他のキャラクターと違いを出そうと思ったからです。これからもよろしくお願いします。 (2019年5月11日 9時) (
レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - はじめまして！この作品すごく私好みの作品です！一つ質問ですがヒーローをヒーロォと書いているのはなぜですか？ (2019年5月11日 2時) (レス) id: 1a55ee5e7b (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - ありがとうございます！楽しんで頂けるように、これからも頑張って更新していきます！ (2019年5月6日 19時) (レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです！文ストもヒロアカも好きな、自分にとってはもうご褒美としか、言いようがないです！ありがとうございます。更新がんばってください！応援しています！ (2019年5月6日 17時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - 雫さん» 応援ありがとうございます！一人称がやつがれな無自覚系男装女子が書いてみたかったのです。これからもよろしくお願いします！ (2019年5月1日 18時) (レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十七夜 | 作成日時：2018年11月10日 17時
