繋いだ手にかます ページ45
syp「ところで、どうやって逃げたんですか？」
『ショッピ様が瞬間移動されたんでしょう？』
syp「は？」
『瞬間移動が出来る事を隠してたって、皆様文句を言いながら怒ってましたよ。今は会議室に集まってますけど』
先程の騒いでいた幹部様を思い出し、笑いをこらえる。
しかしショッピ様は手を繋いだまま、目を真ん丸にさせた。
syp「わい、そんな事できませんけど？Aさんやないんですか？」
『私は気を失ってたらしいです』
syp「あ、そーでしたね」
2人して首を傾げる。
syp「そう言えば」
と、ショッピ様がベッドに横になったまま、左手で右ポケットを漁る。
右手、離せばいいのに。
未だ繋がれた右手に、今更どうしたら良いのか分からなくなってしまう。
syp「これ返します」
そう言って差し出されたのは黒水晶。
ただ、見覚えのある黒水晶よりは少し大きい。
光を紫色に反射するその黒水晶には覚えがあった。
『これ、良ければショッピ様が持っていて下さい』
syp「ええんですか？」
『私が気を失う前に、ショッピ様の為にと思って生まれた物です』
syp「わいの為に…」
ショッピ様を助けて、と願った時に手の中が熱くなって、生成した黒水晶を握っていたのを覚えている。
ちゃんとショッピ様を守ってくれたようだ。
再びショッピ様の手に戻った黒水晶は、紫色に美しく光る。
syp「……何か…出来そうな気がしますわ」
『何をですか？』
syp「瞬間移動」
『え』
むくりと起き上がり、ショッピ様が立ったと思えば、一瞬で場所が変わる。
医務室にいたはずなのに、そこは会議室になっていた。
『……え！？え？』
syp「やっぱり出来ましたね」
一人ウンウンと頷くショッピ様へ、会議室中の視線が集まる。
rbr「うわっ！もう、ビックリさせんといて」
ci「ショッピ、すげぇな！お前こんなん出来たんか」
驚愕、好奇心。
色々なものを含んだ幹部様達の声が続く中、私の身体がフワリと浮いた。
『わわわっ！』
zm「何で手繋いでんの？」
エイっとショッピ様の手首にチョップをかまし、離された私の手。
目の前にはゾム様の不服そうな顔。
いや、それよりも。
「「「ゾムが浮いてるーっっ！！？？」」」
そう。
ゾム様はフヨフヨと飛んでいる。
私を抱えているもんだから、私までもが浮いていた。
何でもありかと思う中、幹部様達の反応を見てこれが普通ではない事を知る。
今日は何だろう
新技の発表会か何かなのだろうか。
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ゆかり(プロフ) - わぁーー、めっちゃ嬉しい！ありがとーございます！書きたい話はまだまだあるので、頑張りますね。 (2021年11月3日 20時) (
レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - とても面白いです！どストライクにハマる世界観、書き方、夢主の性格...など！めちゃくちゃ好きです。次の更新楽しみにしています。無理せず頑張ってください！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page31 id: 89ac922806 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 御三方、コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！頑張る励みになりますね。そして銀狐様、ご指摘ありがとうございました。コソッと直してみました！ (2021年10月25日 12時) (レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
銀狐(プロフ) - この作品好きです！これからも御体に気を付けながら頑張ってください！あと大食漢ではないでしょうか？ (2021年10月25日 10時) (レス) @page18 id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)
シー - え、めちゃくちゃ好きです！！応援してます！！ (2021年10月21日 3時) (レス) id: 7d376a875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかり | 作成日時：2021年10月15日 6時
