ファーの誘惑 ページ41
週休2日にありがたみを感じつつ、結局普段となんら変わらない1日を過ごす。
城下町に行ってみたいけど、トントン様から1人ではダメだと言われ未だ行けずにいた。
知り合いなんて幹部様しかいないし、休日約束して出掛けるような仲になりたい訳じゃない。
畑へ向かおうと城外へ出れば、眩しい太陽が気持ち良い。
水やりをすれば植物達が喜びそう。
ふと視線を感じて周りを見渡すと、少し離れてこっちを見るショッピ様がいた。
いつもファーが付いた長袖のジャケットを着ているが、暑くはないんだろうか。
『こんにちは、ショッピ様』
syp「…こんにちは」
挨拶を返してくれたは良いが、その後の会話が生まれない。
感情が表に出にくいだけで、オーラからは嫌がられてる様子は感じない。
syp「休み、ですか？」
『はい。特に予定も無いので畑へ行こうかと』
syp「……一緒に来ます？」
思い掛けないお誘いに、迷わずはいと答える。
ショッピ様のオーラに少し緊張した様子が見られたから。
無表情なのに、内心は緊張しながら誘ってくれたと思うと、思わずそう答えてしまった。
ショッピ様がその場で両手を合わせる。
パンッと気持ち良い音が鳴ったと思えば、そこには紫色のバイクが現れた。
『えっ！？カッコイイ！』
syp「わいの能力です」
思わず口に出たバイクへの褒め言葉に、嬉しそうな声が返ってくる。
それでも表情は変わらないけど。
ショッピ様は能力でバイクや車、構造の分かる乗り物を自由に出し入れ出来るらしい。
syp「だから潜入系の任務の時は、ほぼほぼセットで組まされるんすよ」
『乗り捨てると、そこまで乗り物を取りに戻らないといけませんもんね』
ショッピ様がいれば、使いたい場所から適した乗り物で移動ができる。
しかも創造の為、エンジン音のしない等効果も付けられるという。
後ろに乗るよう言われ、バイクを跨いで座る。
ショッピ様は紫色のヘルメットを被っているが、私のヘルメットは当然ない。
安全運転でお願いしますと祈る他なかった。
syp「しっかり掴まっといて下さいよ。落ちても知りませんから」
『…失礼します』
後ろから男性にしては細い腰へ両手を回す。
こんな時他の女の子なら、胸が当たってドキドキさせてしまうのかもしれないが。
私の場合当てる程のモノは持ち合わせていない。
ショッピ様を動揺させる事もなかろう。
自然とショッピ様の首周りにあるファーへ近付く。
誘惑には勝てず顔をうずめた。
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ゆかり(プロフ) - わぁーー、めっちゃ嬉しい！ありがとーございます！書きたい話はまだまだあるので、頑張りますね。 (2021年11月3日 20時) (
レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - とても面白いです！どストライクにハマる世界観、書き方、夢主の性格...など！めちゃくちゃ好きです。次の更新楽しみにしています。無理せず頑張ってください！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page31 id: 89ac922806 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 御三方、コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！頑張る励みになりますね。そして銀狐様、ご指摘ありがとうございました。コソッと直してみました！ (2021年10月25日 12時) (レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
銀狐(プロフ) - この作品好きです！これからも御体に気を付けながら頑張ってください！あと大食漢ではないでしょうか？ (2021年10月25日 10時) (レス) @page18 id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)
シー - え、めちゃくちゃ好きです！！応援してます！！ (2021年10月21日 3時) (レス) id: 7d376a875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかり | 作成日時：2021年10月15日 6時
