超会議にて ページ32
黄緑を帯びる黒水晶は、翌日食堂で出会したゾム様へと手渡した。
これはゾム様に持っていて欲しいと伝えたら、快く受け取ってくれた。
そしてこの日、超会議と言う名の緊急ミーティングが行われるとの事で、幹部様に混じり私も招集を受けているからと、ゾム様に連れられる。
会議室に入れば、転生初日の宴と同じ並びで幹部様達が座っていたので、迷わずに右側の端、ペ神様の隣へ座った。
落ち着いて周囲を見て、気付いた事。
全員では無く数人のみ、黒一色だったモヤに混じるようにして、別の色が見える。
見えるだけで理由は分からない。
しばらくして空席が埋まれば、ロボロ様が自前の大声で話し始めた。
rbr「まずはこれを見てくれるか」
言いながら壁に映像が映し出される。
巨大モニターに感心していると、そこには城内へと入るゾム様と数名の男性兵士が映っていた。
ペ神様から彼等は隠密機動隊だと教えてもらう。
背景は夜の為、昨夜の任務から帰ってきた時の様子だろうか。
彼等の、特にゾム様の背後の黒いモヤがひどい。
昨日はやっぱり見間違いでは無かったようだ。
映像が城内に移り、解散した隊員がバラバラになる中、フラフラしたゾム様をカメラが映す。
身体を引きずるようにして、最上階まで上がるゾム様。
そこでモニターの映像は止まった。
ut「え、この先Aちゃんの部屋やろ？夜這い？」
rbr「いや、それも問題なんやけど、今日はそうやない。Aさん、これ見てゾムの状態について何か分かるか？」
昨夜の焦った様子とは売って変わり、冷静に鬱様を流すロボロ様が私に問い掛ける。
『ゾム様に覆い被さる黒いモヤが見えます。それも、グルッペン総統閣下に付いていた時のような』
rbr「ビッシリか？」
『はい、ビッシリです』
私の答えは予想通りだったようで、ロボロ様が頷く。
ロボロ様が手元を動かせばモニターの映像が逆戻りし、場内へ入る数名の姿が映った。
rbr「ゾム以外の奴等はどうや？」
『そうですね……付いてます。ただ、ゾム様と比べると薄いです』
正直ゾム様の背負っているモヤを見れば、彼らに付いてるモヤなんて極薄に等しいレベルだ。
sn「あのな、Aちゃん。彼等は今医務室で寝込んでるんや。」
『え？』
sn 「意識はあるけどひどい倦怠感を訴えとる。でもバイタルは問題ない」
つまり原因不明の体調不良。
グルッペン総統閣下の時と同じだとペ神様は言う。
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ゆかり(プロフ) - わぁーー、めっちゃ嬉しい！ありがとーございます！書きたい話はまだまだあるので、頑張りますね。 (2021年11月3日 20時) (
レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - とても面白いです！どストライクにハマる世界観、書き方、夢主の性格...など！めちゃくちゃ好きです。次の更新楽しみにしています。無理せず頑張ってください！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page31 id: 89ac922806 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 御三方、コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！頑張る励みになりますね。そして銀狐様、ご指摘ありがとうございました。コソッと直してみました！ (2021年10月25日 12時) (レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
銀狐(プロフ) - この作品好きです！これからも御体に気を付けながら頑張ってください！あと大食漢ではないでしょうか？ (2021年10月25日 10時) (レス) @page18 id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)
シー - え、めちゃくちゃ好きです！！応援してます！！ (2021年10月21日 3時) (レス) id: 7d376a875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかり | 作成日時：2021年10月15日 6時
