書類マウンテン ページ27
訓練を積んでいる体格の良すぎる男性がひしめき合う中、危ないからとエーミール様が食事を取りに行ってくれたが。
戻ってきたエーミール様はくたびれて見えた。
エーミール様でこの状態なんだから。
バイキング形式という、戦場と化した食堂は私にはレベルが高過ぎるようだ。
ht「珍しいな、エーミールがこの時間に食堂へ来るなんて」
そう声を掛けてきたのは、真っ白の軍服に刀を腰に携えたひとらん様。
余裕顔でトレーを手に、真ん前の席へと腰掛けた。
em「トントンさんと待ち合わせでして」
ht「…ああ、なるほど」
私を見て納得いったのか、☓印のマスクをずらし気にせずに食事を始めた。
初めて見る素顔は、やはり他の幹部様同様に整っている。
em「そう言えばひとらんさん。最近の農作物も良くない状態が続いてるようですね」
ht「年々味も収穫量も落ちていく一方だ。土壌分析をしても、何も分からなかったし」
ひとらん様は自衛隊隊長でありながら、畑を持ち農作業にも取り組んでいると本人より教えてもらった。
また時間があればと招待を受けたところで、お皿2枚に山盛り食事を乗せたトントン様が合流した。
昼食後はトントン様の執務部屋へ行き、書類仕事の手伝いを頼まれたのだが…
『何ですか、この量は』
トントン様の昼食のお皿よりも盛ってるのでは、と思える大量の書類。
どこかで見た事のある光景だと思えば。
前世で、休み明けの職場の机の上を思い出した。
tn「片しても次から次へと来るんですわ」
遠い目をするトントン様。
そんなトントン様を他所に、ドアがノックされ重そうな箱を持った男性兵士が入室する。
そして本日午前分の書類だと置いていった。
tn「こんな風に」
諦めた感を隠そうともしないトントン様は、手元の書類へ取り掛かり始めたので、私も並べられた箱を確認する。
2日前の日付けの箱が最古のようで、フタを開けるとギッシリと書類が詰められていた。
トントン様から事前に言われたのは書類の仕分け。
書類の処理は私には出来ないので、急ぎなのか余裕があるのか、それを分けるだけでもありがたいとの事だった。
本当に猫の手でも借りたかったんだな。
急ぎの書類はトントン様の執務机に置き、残りは提出期限日毎に分ける。
その際似たような内容の書類はまとめ、分かりやすいようにしておく。
業務時間が終わり、トントン様に大感謝をされ今日が終わる。
夕食は時間をずらす事で、混雑を避ける事ができた。
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ゆかり(プロフ) - わぁーー、めっちゃ嬉しい！ありがとーございます！書きたい話はまだまだあるので、頑張りますね。 (2021年11月3日 20時) (
レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - とても面白いです！どストライクにハマる世界観、書き方、夢主の性格...など！めちゃくちゃ好きです。次の更新楽しみにしています。無理せず頑張ってください！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page31 id: 89ac922806 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 御三方、コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！頑張る励みになりますね。そして銀狐様、ご指摘ありがとうございました。コソッと直してみました！ (2021年10月25日 12時) (レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
銀狐(プロフ) - この作品好きです！これからも御体に気を付けながら頑張ってください！あと大食漢ではないでしょうか？ (2021年10月25日 10時) (レス) @page18 id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)
シー - え、めちゃくちゃ好きです！！応援してます！！ (2021年10月21日 3時) (レス) id: 7d376a875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかり | 作成日時：2021年10月15日 6時
