ふっかの妹は目黒担？ (ページ32)

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蓮くんの予約してくれていたお店はもちろん、料理もどれも美味しかった。

『うっま！』

口の端にソースがついてることも気にせず食べてる姿はYouTubeでもテレビでも見せないくらい無邪気な表情で、この表情彼女さんはいつも見てるのかな、

なんて事考えてまた自分から傷ついててバカみたい私。

『それでね、ふっかと康二が〜、A聞いてる？』

｢ふぇ！？｣

『ん？顔赤いよ大丈夫？笑』

｢あっ、えっと大丈夫です…｣

『そう言えば、はいコレ』

食べるのをやめて蓮くんは、リュックから袋を取り出して私の目の前に突き出してきた

｢？｣

『ん！！』

早く受け取れと目で訴えてくる蓮くんから受け取って袋を開けると、私の落としたタオルと、私が買えなかった宇宙Six時代のうちわが入っていた

｢え、これ、、｣

『あ〜、家にあったから入れといた
あれ、もしかして要らなかった？』

そう言いながら蓮くんはうちわを取り返そうと手を伸ばしてくる、その手を一生懸命押し返す

｢貰います！！頂きます！！！｣

『ふっ、大事にしてね』

｢大事にします…嬉しい…｣

それから、何とか目を見れるまでになった頃。
緊張して時計なんか見ていなかったせいか、気づいた時にはもう23時を回るところだった

やばい推しをこんな遅くまで外に居させてたなんて早くお家に返さなきゃダメじゃん明日も仕事だろうに申し訳ない、

｢あの、そろそろ時間が…｣

『あぁ、そうだね帰ろっか』

｢お金いくらですか？｣

『要らないよ俺が誘ったんだし』

そう言いながら私のお財布を出そうとする手をそっと押し返してきた

｢いやでもそんな訳には、、｣

『いいって、ほら置いてくよ
それともお店にでも泊まる気？笑』

｢え、待ってください今行きます｣

笑いながら2人でお店を出て、交差点でタクシーを捕まえる。
お礼を伝えて、早く離れようこんなところ撮られたら蓮くんの迷惑になる

｢今日は本当にありがとうございました。
わざわざ拾ってもらった、うえにご飯まで、ご馳走様でした｣

『どーいたしまして』

返事が聞こえたからと、駅に向かおうと振り向いた時フワッと暖かいものに包まれた

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