赤に踊る【ONEPIECE】 (ページ1)

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プロローグページ1

世界が私を愛してもあなたに愛されなければ意味が無い
造り手に拒否される私の存在はそこにあることを否定される
他のどんな貴族から賞賛され､愛でられても
私の親は私を娘だとは認めない
世界で1番世界に愛されていたとしても世界で1番両親の愛を受けられなかった

私を産んだ両親はすぐ様私を殺そうとした

手足を切り落とし首をはねようとした
それでも私が生きているのはとある外科医の気まぐれだった
それから生まれついての美貌だけを頼りにお金稼いだ
両親からの愛を買うために
しかし母は私を拒絶した
金なんて要らないと、目の前で燃やされた
私の今までの人生だった
苦しくても悲しくても死にそうになっても
必死で稼いだ金はただの紙切れに過ぎなかった

私の欲しい愛は私を拒んだ

私はその事実に絶望し渇望しながらも自らその可能性を打ち消した

真っ白なワンピースは赤に染まった
母の好きな赤色に､足元に浸たる温かい赤
愛しくてたまらなくて抱きしめたその体はどうしようも無く冷たかった
私は泣いた､泣いて泣いて世界を恨んだ

『こんな世界いらない』

それから私は街に出た
何も知らない平和という名のぬるま湯に使った家族が微笑み合う日常をひたすらに壊して回った

どうして､どうして私だけ辛いの
いつからか私は真っ黒の服を着るようになった
その方が赤が目立たないから

そして今日も気の向くままに人を殺める
苦しいと歪む表情を見て光悦とする自分はもう狂ってる

可愛らしい赤子を踏み殺しても､楽しそうに笑う家族を無残に殺してみてもその快感は終わらない

＿＿＿誰かここから連れ出して