それぞれの想い ページ35
ドンドン
「おい､エースいるのか？入るぞ」
「ったくどいつもこいつもダメだな」
「まぁまぁんな事言うなよハルタ」
「サッチ様の飯を食わないとはよっぽどのシスコンだな」
「シスコンはあんたもだよサッチ」
「ハルタもな」
サッチとハルタが見たのはAのベッドの端でAの手を握りながら眠るエースだった
いくら泣いたのか､布団は涙の後がはっきり残り目は腫れている
『漢は泣いたりしねぇ！』
いつだろう､そんなことを豪語していたのは
戦争から泣きっぱなしじゃねえかお前
赤ん坊みたく泣きやがって､強くなれ、強くなろう
もう何も失わないように
「おら運べハルタ！」
「ちょ！サッチの方がでかいくせに！」
「ごっめーん、俺片腕なんですぅ」
「そういうときばっかり！」
ぶーぶー言いながらもエースを運ぶハルタ
ドアを閉める前にAを見た
相変わらず静かに眠っていた
「早く起きろよ､美味い飯作って待ってっからな」
━━━━━━━━━━━━━━━
「おい､いい加減睡眠とれ不死鳥屋」
「やめろよい､その焼き鳥屋みたいな言い方」
「あんただって重症なんだ、死ぬぞ」
「まだ死なねぇよい､あいつが起きた時居ねぇと泣くからねい」
「ったく、好きにしろ。あとこれ飲め」
そう言って渡されたのは特性の栄養剤だ
マルコはあの日からまともに寝ていない
Aが起きなくなって2ヶ月､今日エースは目覚めた
「なぁ､エースでももう起きたよい？」
「お前は何時まで寝てんだよい」
「なぁ.......返事してくれ」
初めは酷いものだった､全く寝ない飯も食わない
ただひたすらAのそばに居て再生の炎を当て続けていた
そんな生活も続けられるはずもなく1週間を過ぎた頃
倒れた､いや体が無理やり睡眠を取ろうとした
その間に栄養剤だのなんだのと大量の点滴を行い2日後にようやく目覚めたマルコは酷い有様だった
「ｯｯ！俺はどんくらい寝てた！？」
「Aは！？おい､どけ！離せよい！」
それからは2日に数時間程度眠るようになった
それでも一日の大半はAのそばに居た
オヤジが言ってもダメだった
「マルコ､Aの事だが」
「すまねぇ､オヤジの言うことでも聞けねぇんだよい」
「んな事ァAも望んじゃいねぇ」
「でも俺は.......怖い」
「.......」
「俺が居ない間にAの心臓が止まったら､様態が急変したら.......俺は耐えられねぇよい」
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麗葉 - 最高でした！(｀；ω；´)違う作品でも頑張ってください！ (5月6日 20時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 番外編でエースとサボとルフィと4人で会うのも見てみたいです！ (2020年6月8日 5時) (レス) id: b4debc2124 (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - 黒猫さん» 頑張って続けます！任せろ〜！笑、ありがとう！ (2020年5月28日 18時) (レス) id: 14f134c39b (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - 幸別愛友さん» 私､正直viぐらいで辞めてしまおうと思ったのですが幸別さまのコメントで頑張れました、とっても嬉しかったです！ありがとうございました！遅くなりますがゆっくり更新していきますので今後ともよろしくお願いいたします。 (2020年5月28日 18時) (レス) id: 14f134c39b (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - ゆうきさん» ありがとうございます､今後ともよろしくお願いいたします！ (2020年5月28日 18時) (レス) id: 14f134c39b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんこん | 作成日時：2020年5月10日 0時
