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story.109 ページ22

あ「おまたせしました、チョコパフェ4つです」


健太「うわあ、おいしそう!!」


相変わらずかわいいな、この生物。


あ「ほんと、はやく食べてはやく帰ってくださいね」


最後にまた黒い笑みを浮かべ、注文を取りにほかのお客さんのもとへ向かう。


あ「ご注文はお決まりでしょうか?」


うわ、この人なんかアイドルがものすごく好きそうな人。


「えーっと……」



そういいながら、チラチラと私のほうを見てくる。『なんだこいつ、ブスすぎんだろ』みたいな?


無視無視。



「じゃあ、シフォンケーキを……」


あ「かしこまりました」


そういって立ち去ろうとしたとき、


「あの、もうちょっとお話しましょうよ」


あ「え?」


なぜだ。私は忙しいのだ。


あ「申し訳ありませんが、私は仕事がありますので」


こういう客は、きっぱり断ったほうがいいと教えられたので、きっぱりと。


「いいじゃないですかー、ほら、ここ座って」


なにこいつ、しつこいな。


あ「申し訳ありませんが……」


そういって立ち去ろうとしたときに、腕を引っ張られる。


「ちょっとなら大丈夫ですよー、へへっ」


あ、ちょっと吐き気が。じゃなくてこれどうしよう。


今はちょうど忙しい時間に突入したあたり。先輩方も忙しそう。


やはり、ここは私が一人で。



と思ったとき、


蓮「なにしてんすか。いやがってるじゃないですか」


後ろから腕を引っ張られる、見てみると蓮の姿。


「なんだよお前。生意気だな」


蓮「そうですね。まあ……大事な幼なじみがこんな状況になってほっとくわけにはいかないんで」


緊張感が漂う声、そして『幼なじみ』という単語に反応しお客さんは目を見開く。


「な、幼なじみだか何だか知らねえけど……」


怜「はい、そこまでにしましょう。ほかのお客さんの迷惑ですよ」


優斗「まだ続けたいってんなら、俺たちが外で相手しますけど?」


めずらしく真剣な声の優斗先輩と、冷たい雰囲気を隠そうともしない怜。


「くっ……!!」


お客さんは何も言い返せず、店を出て行った。


健太「A先輩、だいじょうぶでしたか!?」


おろおろしながら健太くんがきいてくる。


あ「ん、だいじょぶ」


蓮「けがとか、ない?」


あ「ないよ。みんな……ありがと」


たしかにまあ危なかったわけだし……


みんなにはほんとに感謝。


そういった思いを込めて、みんなに笑顔を向けた。

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のん - 王様ゲームぜひともまた書いてください!!!おちは同級生か、年下の子がいいです## (2016年5月16日 18時) (レス) id: d82c7e00f9 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 先輩がいいです! (2016年2月29日 22時) (レス) id: ce8849c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた様 - 私は、2がいいかな?私も、みぃさんと一緒で最後に全員のエンドか見たいです!!(´Δ`)/ (2015年4月19日 14時) (携帯から) (レス) id: a4f004b653 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - みぃは1がいいです!この作品も他の全員のエンドをみたいです! (2014年12月23日 16時) (レス) id: 59146efa58 (このIDを非表示/違反報告)
- 2がいいです (2014年9月3日 22時) (レス) id: 571433bbb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2014年7月23日 14時

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