story.10 ページ12
廊下に出て、私は怜くんの一歩後ろを歩く。
話す話題が思いつかなかったので、この場で謝っておこう。
あ「あの、怜くん。さっきはなんか巻き込んじゃってごめんね。私がびしっと断っとけばよかったんだけど」
すると、いきなり怜くんが立ち止まったので私は危うくぶつかりそうになった。
あ「え、どした?」
なにか気に障ることでもいったかな。
怜くんは振り返り、私と向き合う形になった。
怜「さっきのは、月神さんのせいじゃないよ。僕が断らなかっただけだし。
それに、月神さんと一緒に働けるなら別にいいかなって」
相変わらずクールな表情だが、うれしいこと言ってくれるなこのやろう。
あ「そっか、ありがとっ!!」
でも、そう思ってもらえるほど接点あったっけ…?
再び職員室に向かって歩き出した怜くんに、私は話しかける。
あ「そういえば、私勝手に名前で呼んじゃってるけどいいの?」
怜「うん、構わないよ。じゃあ…僕も月神さんのこと名前でよんでいいかな?」
おお、意外と…
あ「うん、もちろんいいよ!」
この短時間でこんなに距離が縮まるとは。
ちょっとうれしくって、思わず笑みがうかぶ。
顔を上げると、怜くんがこちらをじーっと見ていた。
あ「え、何?なんかついてる?」
私が首をかしげると、怜くんがふっと笑みを浮かべながら答える。
怜「いや…僕、Aのその笑顔好きだから」
おおおおお!?
いきなりの呼び捨てで、あまり見せない笑顔!?
それよりも気になる、私の笑顔が好き!?
いろいろぐちゃぐちゃになり、私の頬は紅潮する。
あ「あ、あ…ありがと…//」
ちょっとだけ、怜くんのイメージか変わった…気がする。
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夢 - 主さんストーリーとても面白いです!あの質問なんですが作った人から名前変換オリジナルの名前って見たりできるんですか? (2022年10月9日 18時) (レス) @page7 id: 914057515a (このIDを非表示/違反報告)
マコ - 幼なじみ可愛すぎて心臓痛いです笑 (2016年11月14日 0時) (レス) id: 3964615cd4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - か - せんぱいがいいな - 笑 (2016年6月28日 16時) (レス) id: a9f7a71f31 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - 先輩がいいです! (2016年2月29日 1時) (レス) id: ce8849c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - せんぱいで!! (2015年7月20日 23時) (レス) id: 6d0d403dce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:憐 | 作成日時:2014年3月17日 16時