蕾〜いつかその花が開くまで〜 (ページ50)

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灰谷竜胆side

その後、1日中4人でゲームなどをして楽しく過ごした。

気がつけば夜10時を周り、Aは寝落ちしていた。

鮫「あれ？寝ちゃってる。」

竜「A寝かしてくるわ。」

蘭「おー。任せた。」

オレは、そっとAを抱き上げベッドに寝かせた。

さっきまでキャッキャしていた空間が途端に静かになった。

オレらは、3人揃ってベランダに出た。

カチッ

久しぶりのタバコを吸う。

鮫「Aちゃんの前でタバコも吸ってないんですね？」

竜「そりゃな。」

しばらく、静かにタバコを吸っていると

蘭「てか、本当にロリコンじゃねぇんだよな？」

と兄ちゃんが聞くと鮫島は笑って

鮫「流石にないですって。」

と言った。

それにホッとしていると

鮫「そういえば、女の子たちが蘭さんと竜胆さんを探してましたよ？最近、遊んでないんですね？」

と言われ兄ちゃんと顔を見合せ

蘭「なんか、そんな気にならねえんだよな……。」

竜「まあ、そのうちだな。」

と答えると

鮫「本当に色んな意味で丸くなりましたね。不良の顔を知ってるオレとしては、めちゃくちゃ面白いです。」

とまた笑った。

こいつ、いつも以上に笑うな……。

そんなことを思う日だった。