主は赤子です。 (ページ6)

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三ヶ部「第4話、霊力。我々役人共もこれに関しては研究段階です。」ページ6

起こさないようにしながら大広間に向かう。

三ヶ部さんが一纏めにした紙は刀派分作ってあるらしくその説明や、夜泣きの時の対策法などを聞いていた。

三ヶ部「A様は、お父上である悠理様の霊力が多いところを受け継ぎましたが、
A様の霊力はお母上である香夜様の澄んでいる所をも受け継ぎ、
悠理様の霊力によってご顕現された皆様方の1部は拒絶反応のようなものがあるかもしれません。
その事も含めA様の霊力をこの本丸に馴染ませるため、A様のお世話は交代でして頂くことになります。」

今剣「つまり、すうふりがずっとおせわするのではなく、とうばんせいでおせわするってことですね……！」

三ヶ部さんはその言葉にそういうことです。と肯定した。

安定「本丸の前任と大きな違いがあるとそこまで違うのか……今の所その拒絶反応ってのは僕達には起きてないけど起きた場合はどうなるの？」

清光「あ〜それ俺も思った。」

珍しく安定に共感し頷いた。

三ヶ部「場合によっては、後任の審神者が重篤になったり行方不明になったりと様々です。
本丸にはブラック本丸とも呼ばれる本丸があると思いますが、その本丸の後任は悲惨な目に遭うことが多かったり、前任と同じように扱われ後任を殺めるなどありますが……あれも拒絶反応の一種ではないかと考えられてます。」

後任がぶらっく本丸をほわいとにしようとしたけど人間を信じられない男士が……とか色々聞くけど、そう言うことなの？

三ヶ部「後者の場合で考えますと、例えば夜伽。
強く前任の霊力に当たり続けた男士はその分、後任の霊力が馴染みにくいのです。
だが後任にも夜伽をされ、無理やり馴染ませるような行為により、男士の身体の中では前任と後任の霊力がぶつかり合います。
それには個体差がありますが、精神的苦痛を受ける場合が多く、それで混乱した男士が……
と、研究段階ですので確かではありませんが、考えられています。」

後任の子迎える日に聞く話じゃないよこれ……
あとなんでそんな淡々と言えんの！？

その後も聞いていくと後任が行方不明になったりするのは、前任の霊力より後任の霊力に強く魅せられた時とかになったりするんだって……

だからちょっと将来不安になるような話、今するべきなのこれ……！？？

三ヶ部さんの意味深な別の本丸の話を聞き困惑と恐怖を抱きながら歩いていると、いつの間にか大広間の前に着いていた。

俺は数回深呼吸した後、襖に手をかけた。