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「本日からこちらの部署に異動してきました。
目黒蓮です。宜しくお願い致します。」
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フロア中に沸き起こる小さな悲鳴。
...すごい。
...なに？
...すごいわね。
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週末明け、週初めの朝。
さすがに右手に持っていたアイスコーヒーを飲む手が止まる。
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深澤「ほーい、てことで。他部署から目黒蓮。
みんなよろしくしてあげてね」
目黒「よろしくお願いします」
深澤「戦力になってくれんだよな？」
目黒「もちろんです」
深澤「だそうです。
みんなイケメン好きでしょうからどんどん親睦深めて」
目黒「ちょっと深澤さん(笑)」
深澤「イケメンパワー貸してくれ」
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バシン、と背中を叩くと自分の持ち場へ帰って行った深澤先輩。
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花菜「...痛そう」
「ワンチャンパワハラね」
花菜「あの子本日付けで辞めたりしない？」
「怪しいわね」
深澤「全部聞こえてるからな」
花菜「ヒイッ」
「(笑)」
深澤「仕事しろ仕事」
深澤「あ、あと慣れるまで教育係はAで」
「っえ、」
深澤「目黒、席はAの隣」
目黒「はい」
深澤「よろしくA」
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よろしくってさ〜〜〜
聞いてないのよ〜〜〜っ
てうか私より花菜のが適任じゃない？
新卒の教育係結構やってるし...
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と、思い花菜に声をかけようとすれば
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花菜「A先輩この部署の中では1番優しいよ、
目黒くんラッキーだね」
目黒「へぇ...あ、でも僕は全然
ビシバシしごいてもらって大丈夫です」
花菜「え〜〜意外とそっちなんだ？」
目黒「意外ですか？」
花菜「あ、てか目黒くん有名人だよね」
目黒「え？」
花菜「とんでもないイケメン営業エースがいるって」
目黒「なんすかそれ(笑)」
花菜「目黒くん入ってきた瞬間の
ざわつき尋常じゃなかったんだから〜」
花菜「ね？A」
「ん？...あぁ...」
目黒「あ、AAさんですよね。
深澤さんから聞いてます。目黒蓮です。
今日からよろしくお願いします」
「あ〜...うん。私で大丈夫かなって感じだけど」
目黒「俺はAさんでうれしいです」
「っえ？それどういう...」
花菜「てか目黒くん大きいね！身長いくつ？」
目黒「185です」
花菜「でかあ！イケメンで高身長かあ〜ハイスペだね〜」
目黒「ハイスペ？？？」
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...
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アラサーにハイスペの教育係なんて荷が重いのよ。
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作者名：yuri | 作成日時：2022年8月4日 1時
