16 ページ16
見た目通りの柔らかい髪
指で触れた唇の感触
はじめて握った小さな手
微かに腕に残るおでこと髪のくすぐったさ
体中に彼女が残る
「やっぱり…好きだなー…」
じんわりと彼女の熱が残る手を握りしめて、頬が緩みまくっている、そんな自分も嫌いじゃない
ーーーー
パタンー。
ドアを閉めて、少しずつ遠くなる彼の足音を聞きながらしゃがみ込む
今日の出来事を振り返れば
あまりにも楽しくて、目まぐるしくて
何度ドキドキしただろう
可愛いと、そう言ってくれた
たくさん笑わせてくれた
なのに唇をなぞった指は、いつもの姿からは想像できないくらいなんだか大人びていて
今まで見たことのない鋭い視線
「あんな顔もするんだ…」
冷静になって思い出すと顔から火が出そうだ
繋いでいた手が熱い
友達と、手って繋ぐ…かなぁ
迷子になっちゃうからって振り向いた時の
まるでどっかのアイドルみたいに完璧なウインクが頭をよぎる
またどっか行こうよって
彼は本当に何気なく言ったのかもしれない
もしかしたらもう誘われる事はないかもしれない
それでも。
今日の1日を思い出せば
あれが通常運転ならあまりに罪だと思うほど
大切に、誠実に、優しく接してくれていたように思う
「ジョングク…」
耳まで真っ赤になった私は
しゃがみ込んだまましばらく動けなかった
・
ー旅行まであと２日…
夏休みもちょうど半ば
学校への提出物があって、久しぶりにアンと顔を合わせた
AN「久しぶりー！元気そうじゃん！」
「アーンーー！会いたかったよぉーー！」
週1ペースで必ず会っていたアンと、2週間ぶりの再会だった
帰りに少しお茶してこーって。
AN「こないだごめんねー、せっかく誘ってくれたのに。どうしても断られない先約でさぁー」
「全然！アンはもう準備できた？」
AN「んー、まぁとりあえず？なんか忘れたらあんたに借りるから(笑)」
しっかり者だけど、こういうとこはテキトーだ
A N「Aは？結局行ったの？」
「あー…うん…こないだ、ジョングクと…」
別に隠す事でもないし…
と自分に言い訳しながら答える
A N「ジョングクと？そっかそっかー。」
一瞬驚いたように見えたけれど、うんうんと頷きながら、アンはいつも通りだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 630人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
renou(プロフ) - hanamiさん» ありがとうございます！本業が忙しくなってきて、書きたいのに書けず悶々としています(^^;;頑張ります！！ (2021年11月22日 15時) (
レス) id: 5d37c52f24 (このIDを非表示/違反報告)
hanami(プロフ) - とっても面白いです。更新頑張って下さい。続き、楽しみにしてます。 (2021年11月21日 0時) (レス) @page36 id: 97ddd4c5e5 (このIDを非表示/違反報告)
renou(プロフ) - MARIさん» 同じように思って下さってる方がいて、とても嬉しいです！早くくっつけたいのですが、この微妙な距離感を延々と楽しみたい自分もいます(笑)感想頂けるなんて、本当に創作意欲が湧きます！ありがとうございます(〃ω〃)頑張ります！ (2021年11月15日 7時) (レス) id: 5d37c52f24 (このIDを非表示/違反報告)
MARI(プロフ) - お話のテンポ感も文章も読みやすくて最高ですー！キュンキュンするし、自分もこんな青春したかった…と思いながら読んでます（笑）続き楽しみに待ってます✨ (2021年11月14日 20時) (レス) @page31 id: de6259910f (このIDを非表示/違反報告)
renou(プロフ) - 巫都さん» わぁーありがとうございます(ToT)キュンキュンして頂けたなんて嬉しすぎます！楽しく読んで頂けるように頑張りますᕦ(ò_óˇ)ᕤ (2021年11月13日 22時) (レス) id: 5d37c52f24 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：OUREN | 作成日時：2021年9月28日 17時
