手 ページ9
私は特に準備するようなことは無いので門の前に直行した
八左ヱ門を待ちながら空をぼーっと眺めていると向こうの方から人が走ってくるのに気がついた
それは私服に身を包んだ八左ヱ門だった
竹「おーーい！」
彼は手を振りながらこちらへ走ってくる
私はとりあえず控えめに手を振り返しておいた
竹「ごめん、ちょっと遅くなった」
「ううん、大丈夫、そこまで待ってないから」
私がそう言うと八左ヱ門は「そうか、ありがとうな、じゃあ行こう」と行って門の外に先に出た
私もその後を着いて門を出た
町への道中は他愛もない会話をしながら進んでいた
しばらくしてくると町が見えてきた
そこは結構賑わっていて、お店も沢山あるようだった
「うわぁすごいな」
向こうの世界ではインドア気味だった私は少しこの人混みに面倒くささを覚えた
竹「確かに、今日は一段と人が多いな」
八左ヱ門もなかなかこの人の多さは見ることがなかったようで少し驚いている様子だった
「はぐれないようにしないとね」
竹「ああ、そうだな」
と言い、八左ヱ門は私の手を取った
「え？何してんの？」
普通に困惑してしまった私は八左ヱ門にそう聞いた
竹「何って、はぐれないようにだけど､､？」
「えっと、私はそこまでしてもらわなくても大丈夫だから、」
そう言ってやんわり手を離そうとすると八左ヱ門の私の手を握る力が少し強まった
「八左ヱ門？」
そろそろ離してくれんかね、と言いたい私の視線を彼に向けたが当の本人は少し下を向いている、
心做しかその横顔と耳は赤く染っているように見えた
竹「､､､､､､ら､､か」
彼は小さな声でそう言った
「え？なんて？」
竹「俺がそうしたいって言ったら嫌か？」
その言葉を言われた時には八左ヱ門の顔は下を向いておらず真っ直ぐこちらを見つめていた
彼が私の部屋に来て謝りに来た時と、同じ真っ直ぐな視線
私はどうも彼から出るこの熱い視線に弱いようで､､
みるみる私の顔も同じように赤くなり、恥ずかしくなって私も俯きながら
「いやでは､､ない、けど､､」
と細々しくいった
彼は私のその言葉に満足したのか、太陽のような明るい笑顔を見せ、私の手を取り人混みの中にはいっていった
こんなふうに接されたら、なんだか勘違いしてしまいそうになる
八左ヱ門も私のことが好きだ､､というふうに､､､､
私はそんな思いを振り切るように頭を振った
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もんちゃん - まさか...まさか！！気づいちゃう！！竹谷先輩夢主ちゃんの事好きって気づいちゃう！？夢主ちゃんもつられて顔が赤くなって欲しい！！ (2022年11月24日 19時) (
レス) @page26 id: aa9892df77 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます！私もじゃんじゃん物語を進めていけるようにしたいと思います！ (2022年10月31日 8時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - クッソ。まさかのまさかの伊作君も狙っているとは！！八！！早くしないと夢主ちゃんを取られるぞ！！てか早く八と夢主ちゃんくっついて欲しいんだけど(願望)切実に (2022年10月23日 22時) (レス) @page21 id: 46474643e9 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます！私も可能な限りじゃんじゃんお話投稿していけるように頑張ります！ (2022年10月3日 0時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - 初コメ失礼します！！これが両片想いって奴ですね。早く八左ヱ門と夢主ちゃんくっついて欲しいですね！！！ (2022年10月3日 0時) (レス) @page17 id: 20e58f2ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：線香花火 | 作成日時：2022年8月24日 19時
