町へ ページ8
小「今僕がお茶菓子を買いに行けば吉野先生に食べたことがバレて怒られちゃうーー!」
私は少しずっこけた
「それは秀作が悪いんだから仕方ないよ。諦めな」
小「Aちゃん酷い!!」
「酷くない」
私はその場を離れようとするも、秀作の力は意外の凄く、私では離せないほどだった
「秀作?話してくれるかな、私は今から事務室に行かなければいけないの」
まだ仕事をするのがまただった私は学園長先生のお部屋を出たあと事務室に向かっていたのだった
そしてその道中の廊下に秀作がいたというわけだった
小「お願い!Aちゃん!」
「お願いって、何を?」
小「僕の代わりにそのお茶菓子を買ってきてくれないかな?」
「えぇー、無理よ。だって私学園から出たこともないし、多分買い物すらできないよ」
この時代は現代ほど治安がいいと呼べるかと言われたらちょっと怪しいところもある
なおかつ、この時代のお金の単位も分からない、というか町の場所も分からない、地図読んでも怪しいかも
無理よー、と言いながら秀作を引き剥がそうとしていると誰かから声がかけられた
竹「どうしたんだ、A?こんなところで小松田さんと」
最近本当に遭遇率が高い八左ヱ門だった
「あ、八左ヱ門」
私は今までのことを八左ヱ門に話した
竹「なるほどなぁ、それだったら俺がAと茶菓子を買いに行きましょうか?」
「えっ」
八左ヱ門は秀作にそう問いかけた
藁にもすがる思いの秀作は
小「もちろん!お願いするよー!」
涙と鼻水を流しながら八左ヱ門に言った
お金を今から持ってくるねー!と言い秀作は事務室の方へ走っていった
そこに残されたのは私と八左ヱ門
特に気まずいとかではないのだが、今から町まで買い物に行くということを考えたら私は今すぐにでも逃げ出したいような気分だった
幸い、外に着ていけそうな着物を今身につけている、けど今から好きな人と買い物に行くという展開に関しては心の準備が追いついていない
竹「一緒に出かけるのって初めてだな!A!」
と八左ヱ門は元気そうに言っている
「うん、すっごく楽しみ」
サラッと口から出てきた言葉には自分でも驚いたが八左ヱ門の嬉しいそうな顔を見たらこれもいい思い出作りだと思って楽しもう、と思えた
秀作からお金を受け取った私はその場で八左ヱ門と別れ、準備が出来次第門の前で集合との事
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もんちゃん - まさか...まさか!!気づいちゃう!!竹谷先輩夢主ちゃんの事好きって気づいちゃう!?夢主ちゃんもつられて顔が赤くなって欲しい!! (2022年11月24日 19時) (レス) @page26 id: aa9892df77 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます!私もじゃんじゃん物語を進めていけるようにしたいと思います! (2022年10月31日 8時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - クッソ。まさかのまさかの伊作君も狙っているとは!!八!!早くしないと夢主ちゃんを取られるぞ!!てか早く八と夢主ちゃんくっついて欲しいんだけど(願望)切実に (2022年10月23日 22時) (レス) @page21 id: 46474643e9 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます!私も可能な限りじゃんじゃんお話投稿していけるように頑張ります! (2022年10月3日 0時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - 初コメ失礼します!!これが両片想いって奴ですね。早く八左ヱ門と夢主ちゃんくっついて欲しいですね!!! (2022年10月3日 0時) (レス) @page17 id: 20e58f2ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:線香花火 | 作成日時:2022年8月24日 19時