贈り物 ページ4
私は冷静を装いながら八左ヱ門に声をかけた
「どうしたの八左ヱ門、今は授業中のはずじゃ、、」
竹「今日は実習があってな、授業はないんだ」
「ああ、そうなんだ」
八左ヱ門はにこやかに答えた
けど私は正直帰って欲しい気持ちでいっぱいだった
「それで、何か用事があるんじゃないの?」
さっさと話を聞いて帰ってもらおうと思って話を進めた
竹「そうなんだ!実はこれを受け取ってもらいたくて」
そう言って八左ヱ門の手には綺麗な髪飾りがあった
あまりにも予想外の出来事で少し動揺してしまう
「え、、?これを私に、、?」
竹「ああ、こういうの嫌いだったか?」
嫌いじゃないむしろ全然嬉しいし、今でも心臓が大きな音を出している
けど、今はタイミングが悪かった
くノ一の子と一緒にいるのを見てしまってからはマイナスなことを考えてしまう
私なんかじゃなくてその仲のいいくノ一の子に渡せばいんじゃない?とか
なんでそこまで会ってから時間もたってない私に贈り物なんかしてくれるの?とか
私の勝手な考えで八左ヱ門を傷つけてしまうのはいちばんいけない
けど、私はそこまで大人じゃない
感情を完全に抑えきれることが出来ず少し本音が漏れてしまった
「私なんかに渡すんじゃなくて一緒に実習に行っていたあのくノ一の子に渡したらいいんじゃない?」
竹「、、え」
私の口は止まることを知らなかった
「随分仲良さげだったよね?新しく来た私なんかには気を使わなくても大丈夫だから、あの子の元へ行ってあげて。」
竹「?何言って、、」
「朝とついさっきの2回私見ちゃったの、2人の仲良さげな様子」
竹「、!それは!」
自分で言ってるうちに止まっていた涙がまた溢れ出しそうになってきた
「、、っ、、ごめん、ちょっと今は1人にして」
そう言って私は八左ヱ門の隣を通りぬけ廊下を逃げるように走った、後ろの方で何か八左ヱ門が言っているような気がしたが振り返る気にはなれなかった
竹「、、、泣いてた」
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もんちゃん - まさか...まさか!!気づいちゃう!!竹谷先輩夢主ちゃんの事好きって気づいちゃう!?夢主ちゃんもつられて顔が赤くなって欲しい!! (2022年11月24日 19時) (レス) @page26 id: aa9892df77 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます!私もじゃんじゃん物語を進めていけるようにしたいと思います! (2022年10月31日 8時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - クッソ。まさかのまさかの伊作君も狙っているとは!!八!!早くしないと夢主ちゃんを取られるぞ!!てか早く八と夢主ちゃんくっついて欲しいんだけど(願望)切実に (2022年10月23日 22時) (レス) @page21 id: 46474643e9 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます!私も可能な限りじゃんじゃんお話投稿していけるように頑張ります! (2022年10月3日 0時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - 初コメ失礼します!!これが両片想いって奴ですね。早く八左ヱ門と夢主ちゃんくっついて欲しいですね!!! (2022年10月3日 0時) (レス) @page17 id: 20e58f2ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:線香花火 | 作成日時:2022年8月24日 19時