雨 ページ13
でもどうすることもできない
助けようと助太刀に入るほどの実力は持ち合わせてもいないし、かといって助けに入っても八左ヱ門のお荷物になる予感しかしない
私はオロオロした後、とりあえずその辺の草むらに隠れておくことにした
その方が八左ヱ門も戦いやすいと考えたのだ、けど山賊は意外にも視野が広いようで私のことを追ってくる
なので隠れる暇がない
山「おらぁぁぁ!まてぇぇえ!」
ブンブンと物騒なものを振り回しながら追いかけてくる山賊。
内心ものすごく焦りながらそこら辺を私は逃げ回っていた
するとその私の様子に気がついた八左ヱ門が私のことを追っていた山賊をいとも簡単に倒してみせた
「おおぉぉ!」
危険な目に遭ったというのに呑気な私はぱちぱちとその場で拍手をしていた
すると八左ヱ門は私を守るように背を向けたままこう言った
竹「A、今から俺が言うことを聞いてくれないか、、?」
私と違ってかなり真剣になっている八左ヱ門にそう言われた私は素直に聞いた
「はぁ、はぁ、、っ、はぁっ」
走り出してから結構時間がたったと思う
私は八左ヱ門と買いに行ったお茶菓子を手に、ものすごい勢いで帰り道を走っていた
私があの時、八左ヱ門に言われた言葉はこうだ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
竹「このままでは俺はAを守りながら戦うのは難しくなってくると思うんだ」
八左ヱ門は背中を私に向けたまま私の手をそっと握った
竹「だから、Aは先に逃げていてくれ」
八左ヱ門がそう言うのと同時に山賊が斬りかかってきた
大きな金属がひびきわたり、私と八左ヱ門の手が離れた
それと同時に私は走り出した
その様子に気がついた山賊が追いかけてくるような気配がしたが八左ヱ門が守ってくれると信じて
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
もう半分まで来ただろうか、、というところで鼻の先に何かしずくが落ちてきた
(このタイミングで雨?)
山の中で雨に降られるのはかなりやばいと感じた私は足により力を込めて走り出した、と思ったのだが
ズルッ
「ぅえ!?」
何かぬかるんだ土に足を取られた私はそのまま道の横にそれて転がり落ちてしまった
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もんちゃん - まさか...まさか!!気づいちゃう!!竹谷先輩夢主ちゃんの事好きって気づいちゃう!?夢主ちゃんもつられて顔が赤くなって欲しい!! (2022年11月24日 19時) (レス) @page26 id: aa9892df77 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます!私もじゃんじゃん物語を進めていけるようにしたいと思います! (2022年10月31日 8時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - クッソ。まさかのまさかの伊作君も狙っているとは!!八!!早くしないと夢主ちゃんを取られるぞ!!てか早く八と夢主ちゃんくっついて欲しいんだけど(願望)切実に (2022年10月23日 22時) (レス) @page21 id: 46474643e9 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます!私も可能な限りじゃんじゃんお話投稿していけるように頑張ります! (2022年10月3日 0時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - 初コメ失礼します!!これが両片想いって奴ですね。早く八左ヱ門と夢主ちゃんくっついて欲しいですね!!! (2022年10月3日 0時) (レス) @page17 id: 20e58f2ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:線香花火 | 作成日時:2022年8月24日 19時