戦い ページ12
(やばいやばいやばい)
何人かが私たちを追っていると認識した瞬間に私は頭が軽くパニックに陥っていた
足は八左ヱ門に握られている手のおかげで何とか動いているが全力疾走をしすぎたせいで少しずつ体力に限界が来ていることに気がついていた
(このままじゃ私は八左ヱ門の足でまといになってしまう)
だからと言って私は八左ヱ門に'先に行って'などと言うつもりはなかった
彼は忍者の卵の忍たま、それに忍術学園の上級生だということもあり、戦闘においては大丈夫だろうと私は思っていたからだ
だからとりあえず八左ヱ門を信じてついていくしかないと思った
「はぁっ、はぁっ、」
けどだんだん私の体力もそろそろ終わりに近づいてきた
足もだんだん重くなってくる
(ていうか、いつまで追ってきてんだよ)
そんな私の様子に気がついた八左ヱ門は急ブレーキをかけその場に止まった
「はぁ、はぁっ、八左ヱ門、、、、?」
'一体どうしたの'と聞こうとしたら八左ヱ門の後ろに隠れるように腕を引っ張られた
「ぅおっと」
八左ヱ門の様子を伺うと愛しいものを見るような目で私に
竹「こんなことに巻き込んでしまってほんとうに申し訳ない、早く忍術学園に帰るためにも少し待っててくれないか?」
初めて見る八左ヱ門の表情に少し気を取られていた私はこれから八左ヱ門が戦うんだということに気づくまで時間がかかった
ボケボケしていると山賊と思われる1人が八左ヱ門に刀を抜いて斬りかかっていた
それを苦無で八左ヱ門は防いだ
その瞬間に金属のぶつかる大きな音が響いた
その音で現実に引き戻された私は、戦いの邪魔にならないように端の方に避けておくことにした
テレビで見る時代劇とは違って目の前で繰り広げられる戦いはとても迫力があり、そんなことと縁がない私は夢を見ているかのような感じだった
そうしていると視界の端で何かが動いたような気がした
(、、、?)
私が視線を向けると同時に山賊が私の方へ刀を向けて走ってきていることに気がついた
ギリギリのところで避けた私は心臓が爆発しそうなほど心拍数が上がっていた
「あっ、、ぶなぁ」
私がギリギリのところで避けたので山賊は悔しそうに舌打ちをした
(なに舌打ちしてんだよ)
若干の理不尽さを感じ、イラッとした私だがそんなことを考えている場合はない
八左ヱ門は戦っているのでこちらを助けられない
なので自分でどうにかしようと頭を巡らせ始めた
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もんちゃん - まさか...まさか!!気づいちゃう!!竹谷先輩夢主ちゃんの事好きって気づいちゃう!?夢主ちゃんもつられて顔が赤くなって欲しい!! (2022年11月24日 19時) (レス) @page26 id: aa9892df77 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます!私もじゃんじゃん物語を進めていけるようにしたいと思います! (2022年10月31日 8時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - クッソ。まさかのまさかの伊作君も狙っているとは!!八!!早くしないと夢主ちゃんを取られるぞ!!てか早く八と夢主ちゃんくっついて欲しいんだけど(願望)切実に (2022年10月23日 22時) (レス) @page21 id: 46474643e9 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます!私も可能な限りじゃんじゃんお話投稿していけるように頑張ります! (2022年10月3日 0時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - 初コメ失礼します!!これが両片想いって奴ですね。早く八左ヱ門と夢主ちゃんくっついて欲しいですね!!! (2022年10月3日 0時) (レス) @page17 id: 20e58f2ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:線香花火 | 作成日時:2022年8月24日 19時