転 入 勧 誘 されてます【呪術廻戦】

45話　先生との約束と話 ページ45

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「しかもその呪具を使って一歩でも間違えたり相手の呪いが自分より格上の場合、A自身が呪いに取り込まれることもある」



呪いに、取り込まれる＿＿＿＿


それは、私自身が呪いになるという意味だった




「さっきも言った通り、この呪具は今のところ
Aが極限まで怒ると暴走する。
ていうことは、今はAが怒ったり恐怖を感じてないと使えないってことだ。
けど、使ったところでAの意思とは無関係に
暴走するし使ったら何故かその記憶をAは無くして気絶しちゃう。

だから僕はAに眼帯をつけさせた、
ここまでオッケー？」




たんたんと説明をされたが、だいたいの
ことは分かったためコクリと一度頷いた


つまり私の左目は移植されたもので呪具である
私が極限まで怒り、恐怖に満ち溢れ、呪力のコントロールができなくなったら私の意思とは無関係に
暴走し、能力を使う
そしてその時の記憶は何故か残らない
ということだ

先日気絶したのは、呪力を全て使い切ったからとしか
考えられない



…自分の左目が元々自分の目ではなくて、しかも
呪具であるという事実はまだきちんと受け止め
られない

何かの夢だと思いたい




「それじゃあ二つ目、緊急事態の任務から外されたことについて」

「はい…」


「理由は二つ。
一つ、上の連中は、呪いの視覚を操れる呪具を持つ貴重な君を殺されるわけにはいかなかったから
二つ、もし仮に悠仁が宿儺をコントロールできなくなったとき、視覚を操れる君が必要だから」


「…つまり、上の人たちは私の左目が必要だから
私を、任務から外したんですか」


「うん、そういうこと」


五条先生の理由を聞けば、確かに先日の件で
私が外されたのは納得がいった

けど、この話を聞いて私はふと思う



"五条先生が私をしつこく高専に勧誘してきたのは、
私の左目が、この呪具が必要だったからだったのではないか"と。


もし、もしそうだったら＿＿＿＿




「本当、上の連中は大嫌いだよ」


「！」


先生の纏う空気が、一気に変わった

いつもふざけててちゃらんぽらんなあの五条先生から
狂気、殺気を感じる



「ねえ、Aは上の連中に腹立たない？」

「立つに決まってます…私は、道具ではなく
呪術師です。みんなと同じように私も任務に行きます」


「うん、やっぱりそう言うと思った。
じゃあそんなAに僕からお約束とお話が
あります！」


「約束と、話…？」


ちゃんとした約束と話…だと思いたい

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