転 入 勧 誘 されてます【呪術廻戦】

20話　憧れの人は上から ページ20

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「さっさとかかってきなさいよ…」


「グアアアアアァァァァァァ‼」


なんて、余裕を言っている場合じゃない



三級の呪いなら祓えるはずなのに
思った以上に身体に負荷がかかって、祓いきれない


止血をしていないから、血液が無くなって
貧血気味に、なってきた

マズイ…本当に…




「っあ⁉」


右手に持っていた鞭を狙われ、呪いが
弾き飛ばした

鞭は屋上から地上へ急加速で落ちていく



あの呪具は、姐さんが使っていたのに


私の注意不足のせいで…！








「このっ…！！」


呪力を蹴りに込めるが、いつも以上に威力が
でない…！

相手は三級とはいえ、この程度の蹴りじゃ…



あまり効かない＿＿＿＿＿＿





「がっ……ぐっ……! 」


呪いに呆気なく片手で掴まれ、傷口が開く。
"痛い"と思うより、殺気が高まった。



どうせ死ぬなら、コイツを祓ってから
死んでやる…！









「！！」



ハッと上から人の気配を感じ取ったと思って、
瞬きを一回したら、私を掴んでいた呪いが
消えていた






「ふう〜危ない危ない。
大丈夫？A」


「ご、五条さん…ですか…？」

また瞬きをすると、今度は目の前に五条さんが
いた。
宙に、浮いているような感覚だった



「あれ？いつものAなら僕が来たら嫌そうな顔するのにそんなホッと安心した顔しちゃって〜
僕が助けに来てくれて嬉しかった？」


「っ…安心なんかしていません」


ふいっと首を振り五条さんの顔から目を背ける
すると、今どんな状況なのか理解した



「下ろしてください、立てます」



呪いを祓った時に、掴まれていた私を助けてくれたのか五条さんに横抱きされていた



「ダーメ。その足じゃもう歩くのも無理でしょ。
このまま僕が抱いていてあげるよ」


「っ…じゃあ他の人にお願いします」


「えー？本当は嬉しいでしょ？憧れている人に
こんなことされてさ」


「！！ な、なんでそれ知って…！っていうか
もう憧れてなんかいません、あなたをちゃんと知ったら幻滅したので」


「嘘吐くなって。ほら、首に手をかけておかないと
危ないよ？落ちちゃう」


そう言われ、渋々と五条さんの首に両手を
まわす。



「うわー超嫌そう〜ウケる」









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※横抱きとはお姫様抱っこのことです

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