転 入 勧 誘 されてます【呪術廻戦】

14話　「一度も言ってない」 ページ14

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「透見は"転入できない"って一昨日から言っているがその言い方だと透見は転入する気はあるが
それができないっていうことか。」


と、ずっと黙っていた伏黒さんがようやく
口を開けてそう言った。

誤魔化すのは無理だ。
…もう、言ってしまおう。









「…私は"転入したくない"とは一度も言ってない」

「は？！なんだそれ！一休さんかよ！」

「お前は黙ってろ。
じゃあなんで＿＿＿」

「転入できない理由があるから、私は
私立高校に在籍してる」




あの人たち(親族)がうるさいせいで。


その言葉は口には出さずに心の奥底に
しまい込んだ。


この二人に言ったところでどうしようもない。

私に転入する気があると知り、でもそれが
ある理由でできないと知れば転入勧誘を諦めるかも
しれない。


私の馬鹿。


これを言ったら、転入勧誘をしてこなくなるかも
しれない。

学校に来られるのは迷惑といえば迷惑だけど、
勧誘してくる間は、私が転入するチャンスでもあった

でも、もうそれがなくなる。


自分でチャンスの機会を無くした。





「僕にはそれをずっと言わなかったのにほぼ初対面の
悠仁と恵には言っちゃうの？僕悲しいな〜」


「！！？」

突然左耳に声が近くで入る。
そして人の気配が感じられた。


その人物は顔を見ずとも声だけで誰か分かった。





「ご、五条さんなんっ…いつ、いつから
いたんですか！」


「えー？Aたちが来る前から〜
あ、ていうか今初めて僕のこと呼んだね？てかこんな
動揺するAとかウケる」


この人待ち伏せしてた…！
っていうか私の本音を聞かれた…！
あと笑われた…！



「ね、悠仁、恵。言ったでしょ？
言葉をよく聞いたら分かるって」

「まあ」

「っていうか先生は透見が転入したいって
思ってるの知ってたの？」

「うん、だから言ったでしょ？
本人が本当に転入したくなかったら諦めてたって」


「…ちょっと待ってください。
ていうことは、あなたは私の気持ちを知っていてほぼ毎日学校に来てたんですか」


「うん、そうだけど？」




この男…！









・
解説

《夢主は転入する気があったのに何故五条先生に言わなかったのか》

A.転入できない理由が家庭問題だったからと五条先生に言ったらより面倒なことになりそうだったから

《なんで五条先生に冷たかったの？》
A.家に勝手についてきたり一方的に喋られていたり…(しつこいのが主な原因)
　
※ここから話が少しややこしくなります。

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