28話 ページ28
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「うるせぇ喋んな、クソ硝子」
文面だけ見ればいつもの爆豪だけど声色は、悔しさの後ろに寂しさがあるようだった。
「ちゃんと聞い…つめた⁉︎」
急に両目に濡れたハンカチを当てられて思わず両目瞑る。二つ折りにしてあってもそっと優しく押さえられているから、爆豪に目隠しされているみたいだ。
「…んで俺が言ったことがプレッシャーになるって俺に言わねェんだクソが」
"だから、あの時は思ってなかった"って言わないといけないことは分かってる。けど、喋るなって言ったってことは、爆豪も吐き出したいんだと思った。
だから、まだ何も言わない。
「半分野郎の前で泣きべそかいて、限界まで自分を追い込みまくるてめェは…‼︎」
爆豪は何かを押し殺した。多分、"馬鹿"とか"アホ"とか言いたかったんだと思う。けど、プレッシャーのかかることを言った自分にその言葉が返ってくるから言わなかったんだと思う。
こういうところだろうなって思いながら、ずっとハンカチで押さえてる左手の上に自分の右手を置いた。
「一番 見せたくなかったから」
泣く姿、自分を追い込んで勝手に苦しむ姿、顔も名前もどこに住んでいるのかも分からない誰かの言葉や一見応援しているようで実はプレッシャーな言葉に傷つく姿を。
「爆豪の言葉はプレッシャーだったけど、それが分かったのは今日で、あの時は本当に救われたから爆豪に言うつもりなかったよ。」
目を隠されているから爆豪が驚いているのか、怒っているのか、名前がつけられない顔をしているのか想像するしかない。あともう一つ気になるのは＿＿＿
「ちゃんと伝わった？」
目は本当に大事だと思う。相手の心情を理解できたり、気持ちを表現したりする力があるから。
「伝わってねーよ」
「ならハンカチで押さえるのやめてよ。顔をちゃんと見させて、話させてよ。」
爆豪の手の上に手を置くのをやめても、爆豪はハンカチを押さえたままだった。
「俺がてめェを救ってたとしてもプレッシャーかけてたことは変わらねーだろうが。てめェを散々に言いやがる奴らと俺は
「違う。同じなら、爆豪はこうやって気にかけてこないし、アドバイスだって最初からしない。それに爆豪はプレッシャーをかけようとして言ったわけじゃない」
「…」
「今度こそ伝わったなら手を離し＿＿＿＿」
「抱きしめさせろ」
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えむむ(プロフ) - ノノさん» コメントありがとうございます！きゅんきゅんしていただき何よりです！ 新作は近々出そうかと考えておりますので、よかったらよろしくお願いいたします。 (2022年8月19日 19時) (
レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
ノノ - ばくごうくんからハグされるところめっちゃキュンキュンしました(>_<)新作もぜひ読みたいです！素敵なお話ありがとうございました！！ (2022年8月19日 1時) (レス) @page48 id: 6ab2815506 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - Nさん» よかったです〜！入れ替わりネタ書いていて楽しかったです！リクエストありがとうございました！更新も頑張ります！ (2021年10月1日 21時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - リクエストのお話ありがとうございました☺︎︎︎︎面白かったです！！番外編の更新ぼちぼち頑張ってください！！ (2021年9月26日 1時) (レス) @page46 id: 8d38c36145 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます！かっちゃんカッコよく書けていて安心しました…。入れ替わり個性！いいですね！お力添えいただきありがとうございます…！更新頑張ります！ (2021年9月21日 11時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむむ
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2021年8月19日 18時
