27話 ページ27
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「まだ赤い？」
「真っ赤だ。悪い、これから約束あるっていうのに泣かせちまった。」
「泣かせたって…間違ってはないけど、あれは轟が傷つくこと言って泣いたわけじゃないよ。謝らなくていい。」
「そうか」と言う轟に「そうだよ」と濡れたハンカチを目から鼻に当てながら答えた。
早く赤み引いてくれないかな、爆豪がいつ来てもおかしくない、泣いた後の顔なんて見られたくない、泣いた理由も言いたくはない。だって、言ってしまったら絶対に＿＿＿＿
「ハンカチ、ぬるくなってねぇか」
「まだ冷たい。ていうかごめん轟、無理に付き合わなくていいよ。」
「俺のことは気にすんな。それより、少しは気分良くなったか？」
「おかげさまでね。本当にありがとう。」
そう言うと、轟は少し目を見開いたと思ったらじっと何も言わずに見つめてきた。一見クールだと思いきや天然なところがある彼が酷い顔してる私を見てなにを思っているのかは分からない。
「目んとこ少し腫れてきてる。やっぱ二枚くらい必要だな。水で濡らしてくる。」
「なら私のタオル…！って、聞いてないし」
轟は急いで教室を出ていった。目も腫れてきてるって言われるとどんな顔してるか見たいような見たくないような矛盾の感情を持ちつつスマホを取り出しカメラアプリを開けた。
「うわ…」
思わず声が出るくらい、酷い顔だった。鼻はさっきよりはマシになったんだろうけど少し赤く、両目とも腫れてきていた。
轟には感謝してる、けどこの顔でこれから爆豪には会いたくない。やっぱり見るんじゃなかったとスマホをしまうとガラリとドアが開いた。やけに早いなと思って開いた方のドアに目をやると爆豪がいた。
「ごめんなさい」
咄嗟に出たのは「爆豪」でもなく、「どうしたの」でもなかった。明らかにいつもと様子が違う爆豪に心当たりといえば、轟との会話しかない。
爆豪に言われた。『てめェのことを馬鹿にしやがるアホ共を絶対に見返してやれ』って。
言われたその時は救われたと思っていた。けど、轟と話してた時に酷い書き込みと一緒に思い出した。
爆豪の言葉は、私にとってプレッシャーの一部になっていた。それを爆豪は察したんだ。じゃなきゃ、あんな悔しそうで、何かを押し殺している姿にはならない。
「爆豪、あの時私は＿＿＿＿」
「うるせぇ喋んな、クソ硝子」
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えむむ(プロフ) - ノノさん» コメントありがとうございます！きゅんきゅんしていただき何よりです！ 新作は近々出そうかと考えておりますので、よかったらよろしくお願いいたします。 (2022年8月19日 19時) (
レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
ノノ - ばくごうくんからハグされるところめっちゃキュンキュンしました(>_<)新作もぜひ読みたいです！素敵なお話ありがとうございました！！ (2022年8月19日 1時) (レス) @page48 id: 6ab2815506 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - Nさん» よかったです〜！入れ替わりネタ書いていて楽しかったです！リクエストありがとうございました！更新も頑張ります！ (2021年10月1日 21時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - リクエストのお話ありがとうございました☺︎︎︎︎面白かったです！！番外編の更新ぼちぼち頑張ってください！！ (2021年9月26日 1時) (レス) @page46 id: 8d38c36145 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます！かっちゃんカッコよく書けていて安心しました…。入れ替わり個性！いいですね！お力添えいただきありがとうございます…！更新頑張ります！ (2021年9月21日 11時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむむ
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2021年8月19日 18時
