54. ページ4
.
次の日は、6時に起きた、いやいや、頼むわ、わたしのからだ、ここは病院じゃないよ？笑
そう言い聞かせても、バカだから勘違いしてるみたいで、眠れないまま、大毅くんが起きたのと、いっしょにリビングに降りる。
きっと、ワクワクしてたんだと思う、いるじゃん？ 遠足の日とか運動会の日に楽しみすぎて、めっちゃ早く起きちゃう子。笑
わたしもそれと同じ、だって、入院する前と同じ、まではいかないけど、近い生活に、戻れるんだもん！ 楽しみじゃないわけないよね？
「Aー！ どこ行くんやー！？」
今まではずっと行き道に買ってた朝ごはんを、しっかり家で食べて、元気よく外に出る。
そしたら、ちょっと進んだところで、家の方から、めっちゃデカいパパの声。
え、どこってそんなの学校に決まってんじゃん、こんだけ制服着てんのに、そんなこと聞く？
あ、薬ならちゃんと持ってるよ、お弁当も、昨日買ってくれたかわいいやつバッグに入れたし。
だから、なんだろう？って思ったら、またその声で、学校まで送ったるわー！って、いやいやいいよ、仕事でしょ？
それに、レイジと待ち合わせてるし、電車の時間もないの、もう行ってくるねー？
お返しに、同じぐらいのデカい声、あー、久々にこんな声出したら、シンプルにむせるわ。笑
「やっぱ送っていくから！ 待っときやー？」
「…いいって、！ 急いでんのー！ じゃあねー？」
なんとか、早歩きして、駅に着く。
けど、乗りたかった電車はもう行っちゃってた、もー、パパが引き止めるからじゃん。笑
電車のアプリを見たくて携帯をつけたら、レイジから、今どこ？って、うわー、ごめん、まだ地元。
しかも、わたしが乗ろうとしてたやつの、次まで行っちゃっててびっくりする、これだから病人は。笑
そのまた次の時間を探しながら、ちょっと忙しくさせちゃった心臓を、落ち着かせる、深呼吸深呼吸。
ってかレイジ、わたし以上にバカだからさ、テストの点数とれなくて、遅刻の1回すらも、進級に響くって言ってたんだよね。
先行った？って聞いたら、行った、って、そりゃそうか。
基本的に、3年の卒業式まで、学校に籍があったら、大概の人は卒業できるとこなのになぁ、うちの学校。笑
携帯を消して、もう1回深呼吸をする。
大丈夫、これぐらい余裕余裕。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 625人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みき(プロフ) - いつも楽しく拝読しています。毎日更新されているか楽しみで、お話が続くのが嬉しいです。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2019年10月26日 23時) (
レス) id: 80bf883441 (このIDを非表示/違反報告)
Riru(プロフ) - のんちゃんのお手紙で涙が出ちゃいました、、西埜さんが選ぶ言葉がほんとに大好きです。 (2019年10月24日 12時) (レス) id: 52537ea43d (このIDを非表示/違反報告)
りりあん(プロフ) - 西埜さんの文章がすごく好きです！これからもずっと応援しています！ (2019年10月18日 4時) (レス) id: bb098296da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茉都香 | 作成日時：2019年10月15日 23時
