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34(伍代side) ページ35

 
 
 
 
 
 
ブーッブーッ
 
 
 
 
 
鳴りだしたスマホを手に取り
電話に出る。
 
 
 
 
「…はい。」



【あたし、マーヤ。
 ねぇ〜伍代。最上がやられたの。】




「やられた?誰に。」




ふとAの方を見ると
ヤバいって顔して目を逸らされた。
 
 
 
【特服に決まってんだろ!
 Aから聞いてないの?
 …ねぇ、だからあたしと組んでさぁ…】
 
 
 
 
くだらねぇこと言い出すから
最後まで聞かずに電話を切った。


 
 
 
 
「…最上をやったのか。あの野郎…。」


 
 
 
思わず頬が緩む。


 




 
…さて、もうひとつ気になることがある。
 
 
 
 

 
 
 
「…っじゃあ、私も帰るね!
 お邪魔しました…!」




「おい待て。話終わってねーぞ。」

 
 

「…ちょっ、直樹くん?!」



 


そそくさと帰ろうとするAの腕を掴み
自分の部屋まで引っ張っていく。
 
 
 
扉を閉めて、後ずさるAを
壁に追いつめる。
 
 

 
「っどうしたの?!
 あっ、さっきの電話、最上がやられたとか?
 誰に…」




「誤魔化すの下手すぎだろ。
 …正直に話せ。」






お前が難波といた理由が分かったわ。
 
どうりで連絡つかねーわけだ。
 
 
 
 

 
「…A。
 全部話して。」




耳元で囁くと
観念したように話し出した。
 
 
 
 
 
 


 

 


 
「…で、
 女助けようとして飛び出していったわけか。」
 
 
 
 
「っだって、
 女に手上げるとか見てらんないし!
 それに、直樹くんじゃなくて
 俺のとこに来いとか言われたら腹立って…」




「…はぁ?」




あっ…と声を漏らし
Aは慌てて口を塞ぐが、もう遅い。
 
 
 
 

最上の野郎…。
 
 
ふざけたこと言いやがって。
 
 

 
 

 


「…どうする?最上んとこ行くのか?」





Aの手を掴んで口から外し
首元のネックレスに触れながら聞く。
 



 
 
「…っ何言ってんの。
 分かってるくせに。」








 
俺を見上げて言うAを見て
ニヤッと笑う。
 
 
 
 
 
 

 
 
「…行かせるかよ。」







壁に手をついて
Aにキスを落とした。
 
 
 
 
 
 

 
…頼まれても
Aは離さない。
 
 

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サソリ - 久しぶりに見たらめっちゃ面白すぎる!応援してます‼️←スズナの別アカです (2022年11月16日 22時) (レス) @page46 id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ(プロフ) - 続き楽しみにしています!!! (2022年9月6日 2時) (レス) @page44 id: 12a698956c (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - みゆりさん» コメントありがとうございます!めっちゃわかります。伍代くん最高すぎます…! (2022年7月3日 16時) (レス) id: 54aa765702 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - もう、ホントに伍代くん関連の作品全部に目を通してるんで、つくづく思うんですけど…。伍代くんってやっぱ最強だなって。このツンデレ具合とか、守ってくれるとことか、仲間を絶対見捨てない優しいとことか…。いいとこありすぎてもうこれは罪ですよ! (2022年6月26日 22時) (レス) @page34 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - ひかさん» コメントありがとうございます!甘め伍代くん、気に入っていただき嬉しいです!更新頑張るのでまた見に来てください! (2022年6月26日 14時) (レス) id: 463d88c055 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ren | 作成日時:2022年6月11日 13時

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