Sincere love*027 ページ28
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そういえば彼の髪はまだ濡れままだったなと思い少ししゃがんで下さいというと不思議そうに彼はしゃがんでくれた。
「人には風邪ひくっていうのに〜」
わしゃわしゃと彼の髪にタオルをかけて拭いてあげる。なにか言ってくるかなーと思ったが黙って私に髪を拭かれる彼。
もしかしてもしかしなくてもこれはいたずらをする絶好のチャンスだ。さっきのお返しに何をしてやろうかなと考える。
こういうのは昔からのくせなのだ。
やられたらやり返したくなる。
何かないかなと目線をきょろきょろさせると
あ…いいもの発見。
さっきまで私の髪をハーフアップにしていた台にある輪ゴムを手に取る。
系さんに気付かれないように、あ、絡まっちゃったと適当に理由をつけてぱぱっと結ぶ。
…上出来だ
「ちょっと顔上げてください」
そういえば素直に顔を上げてくれる彼。前髪を結んでやったのでちょっと間抜けな感じになる。
「ぶっ…はは」
「なんだ…っておい」
笑う私に驚くもすぐに何が起こったのか目の前の鏡をみて理解した彼。
いや思ったより早くバレた、場所を選ぶべきだったーと今更ながらに後悔する。
目の前の彼の雰囲気は思った以上に大魔王のようで。
「だ、大魔王だ…」
思わず出てしまう言葉にはっとして口を手で隠せば
「ほう…大魔王か」
そう言って迫りくる。あははーと苦笑いして後ずさりすればすぐに洗面台にぶつかって。
両手を私を挟むようにつかれればもとどうしようもない。
「…逃げ場がなくなったな、大魔王とかいう俺にこんなことするとはいい覚悟だ」
くつくつと喉を鳴らすように笑ってこの状況を楽しむ彼はドSだ、本当に大魔王だ。
それにしても…前髪結ばなきゃよかったかも。
いつもは髪型のおかげで片目しか私からは見えてないようなものから両目で見つめられると緊張する。
「さぁて、どうしてやろうか」
近付いてくる彼の顔に耐えられなくなって目をつぶりながらごめんなさい！！と言えばふっと顔にかかる影が消えて。
目を開ければ私で遊ぶのを楽しそうにする彼の目と視線がぶつかる。そうしてまた顔が近づいてきたと思えば、彼の口は私の耳元に。
「今回は許してやるが…次は喰う」
そんなことを耳元で低く甘く囁くように言われては私は真っ赤になって頷くことしかできないのだった。
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烏龍茶(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます！更新を楽しみにしていただけるなんて嬉しいです！小説の中で会える中堂さん…！確かに私も他の作者様の作品を読んでそう思います！ご期待に応えられるよう頑張りますので応援よろしくお願いします！ (2018年3月18日 18時) (
レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
りな - いつも更新楽しみにしてました！アンナチュラルが終わって悲しいですが、小説の中で中堂さんに会えるのが楽しみになっています！更新きたいしてます！がんばってください！！ (2018年3月18日 18時) (レス) id: 8a0990f49a (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - あきさん» コメントありがとうございます！初めましてですm(_ _)mダントツにお気に入りと言っていただけて嬉しい限りです(;_;)原作沿いに書けなくて不安でしたのでこのスタイルでよかったと感じました。最後まで書きますのでよろしくお願いします！ (2018年3月18日 18時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
あき - はじめまして！アンナチュラルの中堂さんにハマり、こちらの小説を見つけました。数ある中堂さんの小説の中で、烏龍茶様の小説はダントツにお気に入りです！原作沿いではなく、烏龍茶様のオリジナルのストーリーで、新鮮です。ぜひ続きを書いてください！ (2018年3月18日 18時) (レス) id: b4f36fabcb (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます！初めましてです(`･ω･´)/いつもですか、嬉しいです(;_;)やっぱりアンナチュラルは生きがいですよね、、。続きを見たいと言ってくださりありがとうございます、必ず最後まで書きますのこれからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2018年3月18日 17時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：烏龍茶 | 作成日時：2018年3月11日 16時
