Sincere love*011 ページ12
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やっぱり不思議な女だと思った。
俺が何を言った訳でもないのにあいつは俺の中にある何かを感じ取って、ハーブティーを出すと言った。
「まず、ハーブティーです」
カウンターからそのまま渡され手を出すと彼女は固まった。
「なんだ」
「手！！何したんですかこれ！」
「…あぁ、コーヒーをこぼした。でもすぐに冷やしたから平気だ」
「いや、そんなわけないです」
少し痛むなとは思っていたが赤い金魚の事や彼女のことを考えていたら消え去っていたようなものだったので、あのまま適当にしていたが左の手の甲全体が真っ赤になっていた。
「ちょっとまっててください」
そう言って彼女はキッチンのさらに奥にある部屋に入って、薬箱を持って俺の隣に座った。
「はい、手、見せて」
「…あぁ」
ここまで来たら仕方ないと彼女に言われた通りに手を出す。
「なんで手当しなかったんですか！全く。」
グイッと体が俺の方に近づいて彼女の匂いが鼻を抜ける。それはいつか俺の隣で笑っていたアイツと同じ匂いで。
ここまで同じだとまた夕希子と出会った頃やり直しているようだと思ってしまう。彼女は夕希子ではないのに重なる部分が多すぎるのだ。
そんな動揺に気付かれないようにぶつくさと言いながら手当をしてくれる彼女を見る。まつげが長いななんて思う。
俺の手を優しく掴む彼女の手は細くて小さくて、毎日皿洗いなどしているはずなのに綺麗な手だった。
今度は彼女の手をじっと見つめる。手当なのにもう少し時間がかかればと思うのはなせなのか。
「はい、出来ましたよ」
顔を上げた彼女との顔の距離が近くて、お互い驚く。そして「悪い」「すみません」とすぐに顔を逸らして謝るが気まずい雰囲気が流れる。
少しの沈黙があって、気まずさに負けて目線をやると顔が真っ赤な彼女と目が合った。
たったあれだけで、顔が赤くなってしまう彼女の初心さにいじめたくなる。
「お前、顔真っ赤だぞ」
「う、うるさいです。なれてないんですよ」
そう言って席を立ちキッチンに戻ってしまった。
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烏龍茶(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます！更新を楽しみにしていただけるなんて嬉しいです！小説の中で会える中堂さん…！確かに私も他の作者様の作品を読んでそう思います！ご期待に応えられるよう頑張りますので応援よろしくお願いします！ (2018年3月18日 18時) (
レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
りな - いつも更新楽しみにしてました！アンナチュラルが終わって悲しいですが、小説の中で中堂さんに会えるのが楽しみになっています！更新きたいしてます！がんばってください！！ (2018年3月18日 18時) (レス) id: 8a0990f49a (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - あきさん» コメントありがとうございます！初めましてですm(_ _)mダントツにお気に入りと言っていただけて嬉しい限りです(;_;)原作沿いに書けなくて不安でしたのでこのスタイルでよかったと感じました。最後まで書きますのでよろしくお願いします！ (2018年3月18日 18時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
あき - はじめまして！アンナチュラルの中堂さんにハマり、こちらの小説を見つけました。数ある中堂さんの小説の中で、烏龍茶様の小説はダントツにお気に入りです！原作沿いではなく、烏龍茶様のオリジナルのストーリーで、新鮮です。ぜひ続きを書いてください！ (2018年3月18日 18時) (レス) id: b4f36fabcb (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます！初めましてです(`･ω･´)/いつもですか、嬉しいです(;_;)やっぱりアンナチュラルは生きがいですよね、、。続きを見たいと言ってくださりありがとうございます、必ず最後まで書きますのこれからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2018年3月18日 17時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：烏龍茶 | 作成日時：2018年3月11日 16時
