姉を奪わないで！【鬼滅の刃】

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｢じゃあ見回りに行ってくるわね！｣

そう言って、姉は飛び去っていった。





私と姉での戦い方はいつもほぼ同じである。

私が睡眠薬を使い鬼を昏睡に追い込む。
強い鬼ならば動きを制限することくらいしか出来ないが、私が鎌を振り回すことによって地面に振り落とすくらいは出来る。



そして、そんな鬼に姉がトドメをさす。








何もかも姉も対称的な私ができる
唯一の戦い方。


｢任務帰りか？｣







ふと派手な人に声をかけられた。

背中には二本の刃。





『宇髄さんですか？』

記憶が正しけりゃあってるよね！



｢そうだけどよ、誰だお前」








あっ、冷たい系の人なのね！？
勝手に親切だと決めつけてすみませんね！
柱たる者が冷酷なんて思ってなかったので！！



『甘露寺Aです』



そう言うと目が見開かれていった。







｢甘露寺の妹か？｣


そうです、似てないですよね！


『えぇ』

｢派手に綺麗な瞳だなぁ、
似合ってて良いんじゃねぇの？｣


あっ。知り合いには優しい系の人ですか。



綺麗な瞳、ね。
唯一の姉との接点を褒められて嬉しいけど、
私には相応しくないと思います。



『私なんかには似合いませんよ』

姉と同じだなんて、豚に真珠です。










｢ふーん、あっそ。
甘露寺は柱になったが継子にでもなったのか？｣


話変えちゃうんですね！？
あなたからふった話ですよ？？？
別にいいですけども！！






『なってません。
姉とは元々呼吸も違いますし、
戦い方も異なりますので。』



私には恋は難しいんですよ。


17年間姉と寄り添って生きてきたものの、
未だに姉のきゅんきゅんたるものは
理解不能です。

私がおかしいのかな？
姉さんが間違っている訳がないもんね！




姉がこの前言ってたのは、
強面の人が足を滑らし躓いている所が
きゅんきゅんするらしいです。

普通に笑っちゃうだけじゃないです！？
そしてキレられるやつなのでは！？

姉さんだから許されることなのかな、、、





｢へぇ、何の呼吸なんだ？｣

『夢の呼吸です』





首を傾げる宇髄さん。
まぁ、知らなくて当然ですが！


『自分で考えましたし、
他に誰も使ってないです。
誰かに継ぐ気もないんですよー。』










｢へぇ、勿体ねぇな｣


それはどういうものか知ったあとで
言うセリフだと思いますが！？？

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