姉を奪わないで！【鬼滅の刃】

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｢お前も姉も甘露寺だから分かりずらいだろう。Aと呼んでもいいか？｣


そう真顔で尋ねられりゃ
誰でも困惑すると思いますね。



『全然大丈夫ですが、
脳が腐りそうになったら直ぐに
お前とでもお呼びください！！』


私なんかを態々、
名前で呼んでいただけるなんて！！
口にするだけで寒気しませんか？
本当に脳がおかしくなりますよ！？

｢名を呼ぶと脳が腐るのか？
可愛らしい名前だ。
別になんの支障も無いだろう｣


何故か楽しげな顔をしている伊黒さん


『そもそも伊黒さんに
名前を呼んでいただけるだけで光栄です！』



一転してむすって顔された。
解せない。


｢Aも名字ではなく名前で呼べ。
柱命令だ」




名前ですか！？


『柱の方を本当に名前で呼んでいいんですか？上司ですよ？？
そして折角の素敵な名前が穢れますよ？？？』


｢そんな訳ないだろう。
なんせAに呼んでもらえるんだからな｣



なんかすっかり私の事、
名前で呼ぶのに慣れてますね！？
順応しすぎじゃないです？？


『小芭内さん、でいいですか』


｢あぁ｣


満足気に目を細められたので、
なんだか嬉しい気持ちになった。









｢で、処罰はどうする？
やはり潰すのが1番か？｣

それじゃ隊律違反ですって！



『駄目ですお館様に怒られちゃいます。
あと、楽に一瞬で死んじゃわれても困ります』


姉さんのこと変な目で見る奴なんて
地獄に落ちるべきなんですから！！！

｢それもそうだな。
じっくり時間を変えて処罰すべきだ｣

こんなにも同意見の方が世界にいるなんて！









久しぶりに楽しい一時を過ごせた気がした。



宇髄さんの言う通り柱の皆さんは、
甘露寺Aとして
ちゃんと見てくれているのかもしれないなぁ。


素直に認めるのも何だか癪だけど







やけに構ってくださるのは謎だけれど、
姉より遥かに劣る私に優しくして下さる
柱の方々はとてつもなく優しいよね！









……………思ったことを柱の方々正直に告げると
激怒されるなんてまだこの頃は知らなかった。

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