姉を奪わないで！【鬼滅の刃】

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｢効かねぇ鬼がいるのか？｣


『バレてしまったのかも知れませんが、、、』

恐らくだけど、



『ここには居ないかもしれませんね』

｢は？｣


もしもずっと同じ場所を回っていたならば、

『ちょっと行ってきますね』



｢え、お前、どこ行く気だ？？｣

敢えて無視させてもらいます！


思いっきり助走して高く飛ぶと、
この森の全体像をやっと捉えられた。

円形の道と真ん中に小さな森。


｢やーっぱりね｣


重力に従って着地し結果を告げる。


『宇髄さーん。鬼、見つけましたよ』


｢マジ？｣

どっやぁ、有能すぎません？？

『着いてきてくださいよ』

鬱蒼とした茂みに足を突っ込んでいく。


『ほらね』

そこにはしゃがみこんでいる鬼がいた


｢流石甘露寺の妹だな｣

あ、どうも。



『この鬼どうしましょう』

そう言うと呆れた顔をされた。

｢お前が殺れよ、その刀でな」


流石に気付いたようで、
鬼は立ち上がってこちらを見据えている。


『今回だけですから！』

そう言って刀を構える。

他人に見られるのは新鮮だなぁ



『夢の呼吸 空中楼閣』



刀をさげた時には既に
原型が分からない肉片しか残っていなかった

｢は、華奢でチビな癖に
どこからそんな力が出るんだ？｣

一瞬の出来事に驚いている宇髄さん。

『姉には内緒ですよ』

なんならウインクもしちゃお






夢の呼吸の本来の由来は、
太刀筋が現実離れしていることからきている。

つまり、真似が難しい。




｢下手したら甘露寺よりも強いんじゃねぇの？｣

『宇髄さん、それは禁句です』

嘘でも駄目ですから！！！





｢益々嫁に欲しくなるじゃねぇか｣

困りますって！！！

『今後一切つきまとはないでくださいね』

｢忍びの知恵、
フル活用してストーカーしてやるよ｣

え。



『駄目ですよ！？
私なんかをストーカーして何になるんです？？
目が腐るだけですからね！？？』

久しぶりに大声出したかも。喉痛い。


｢やれば言えるじゃねーか。
冷たくあしらうより、
こっちの方がよっぽど人間らしくていいぜ｣

困るなぁ、



『人間なら姉を守りきれません』

だから私は化け物でないと。

そう言うと宇髄さんは、
何が面白いのか急に大声をあげて笑いだした


｢派手に愛が重いな！！
そんなに重く考えなくても、
お前が思ってるより甘露寺は強いぞ｣

私の愛って重いんですか！？

｢俺が本当の愛を教えてやるよ、
派手に守るだけじゃないってな！｣






あ、結構です。

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