だから私は丙ですって！【鬼滅の刃】

36 ページ38

無言が怖い。


耐えきれなくて、
無一郎くんの手を握ると握り返してくれた。
暖かい。




｢Aから聞いたよ？
みんないい歳してこんな幼い女の子虐めてさ、楽しかった？？｣


ありがと、無一郎くん。


｢知らなかった…………｣


｢知らなかった？
そしたら虐めていいの？？
聞く努力したの？
してないでしょ。」

凄いな、私は年上相手にそんな口聞けないや。


｢Aももっと言っていいんだよ？｣

私には無理だよ流石に。


『いや、いいの。
知ってもらって、
反省してくれたらそれでいいから』



｢いや、駄目でしょ｣

えっ、駄目なの？

｢悪いことをしたら
ちゃんと非を認めないと。
ほら、謝りなよ｣


14歳に言われて、
謝る年上ってどうなのでしょうか。





｢｢｢ごめんなさい｣｣｣







ほら、みんな謝ってくれたから
もうこの話は終わりに、、、



え、ちょ、皆さん土下座しないで貰えます！？

『ど、どうしよう無一郎くん。
皆様！？顔あげてください！！』

｢いーじゃん、頭踏みつけなよ｣

無一郎は柱の皆様に恨みでもあるの！？




『謝っていただけたら十分です。
ほら、もう関わることは無いですし！』


え、何で、皆さん揃って、
は？って顔するの！？


どうして！？



｢ド派手に柱に戻れよ｣

『え、嫌ですけど』


｢俺が譲る｣

『譲らなくて結構です！』

嫌な気持ちは無くなったけど、
普通に面倒なので嫌です！！！

｢別にお前なら柱でもいいと思うがな｣ﾈﾁﾈﾁ

『私は無理だと思いますので！』


｢うむ！理解ができない！！｣

『理解してください！！』


困りますって！


｢勿体ないですよ？｣

『本人の意思が最重要ですけど！！』


｢こんな小柄なのに強いなんて
キュンキュンするわ！｣

『しのぶさんの方が強いですって！』



｢そろそろ諦めろよォ｣

『諦めませんから！！』


皆さんしつこいですよ！？


｢せめてお館様にお話しを｣

『お館様は私の味方しないかもしれないですし
嫌ですよ！！』



｢僕も忘れないでよね｣

『絶対忘れないからね！？
無一郎くんずっと味方でいてね？？？』





｢あーもう、ごたごた五月蝿ぇな。
ほぼ全員言いたいこと同じだろ？ほら、｣


｢｢｢是非柱へ｣｣｣


あー、もう、
皆さん聞いてくださいよ！！









『だーかーらー！！
私は丙ですって！！！！』

あとがき→←35

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す