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「たとえば
俺がこのドラマの主人公、つまりAの恋人だとして考えてみて」
「ウォヌが私の恋人？」
「そう。嫌とか言うなよ？拒否は認めません」
「そんなこと言ってないよ」
「ならいいけど」
笑いながら私の手から台本を奪い、静かに読み始める
「俺はAの恋人。ある日事故に遭って記憶喪失になる。当然、Aのこともわからない。
事故の後、病室で目を覚ました俺は
ずっと傍にいてくれたAに向かって"どちら様ですか？"って言うんだ」
ウォヌが事故に遭うなんて想像したくもないけど
せっかく協力してくれているので、言われた通り想像してみる
ウォヌの口から"どちら様"なんて
それだけで悲しくなっちゃう
「それに対してAは、」
「…
"何言ってるの？ウォヌ……ふざけてるだけ、だよね？"」
「さすが、セリフ完璧。じゃあこのまま続けるぞ。
"ふざけてません。病室を間違えてるんじゃないですか？出て行ってください"」
「"…でも、私"」
「"何を企んでるのか知りませんけど、俺はあなたのことなんて知りませんから。
知らない人と密室空間にいるのは不快なので、早く出て行ってください"」
「……」
「お〜
表情まで完璧じゃん。
俺が教えることなんて何もなさそうだけど」
「……」
「ん？どうした？」
「…ウォヌ」
「うん？」
私の姿を映し出す
眼鏡の奥の優しい瞳
「大丈夫、だよね」
「何が？」
「私のこと忘れてないよね」
「え？
ははっ
何言ってるんだよ。忘れるわけないだろ」
「だって…さっきの言葉、本気で言ってるみたいだった」
「そんなに演技上手かった？」
「うん」
台本を読むウォヌの姿を見ていたら、一瞬でドラマの世界に引き込まれてしまい
本気で胸が痛くなったんだ
「俺は事故にも遭ってないし、記憶喪失にもなってない。だから大丈夫」
「うん…」
「Aは感情移入する能力がかなり高いんだな。歌うときもそうだけど、こんな一瞬で物語に入り込めるなんて」
台本を読んだだけでは上手くいかなかったんだよ
相手をウォヌとして想像したから簡単に移入できた
「じゃあ、もう1つやってみるか。
次はライバル登場で嫉妬するシーン」
ページをめくり
練習する場面を選ぶウォヌ
私よりも積極的で、なんだか面白い
「ここがよさそう。
依然として記憶が戻らない俺、めげずに病院に通うA
そんなときに"無理に思い出させようとしない方がいいよ"と助言する1人の女の子。
修羅場だ」
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レモン(プロフ) - K A.さん» 長い道のりお疲れ様ですㅎㅎ 面白いと言って頂けてとても嬉しいです🥲💕大好きなジュンピを応援してもらえてなんだか嬉しい…K A.さんも作中のブーちゃんと同じ気持ちですかね😌今後ともよろしくお願いします！ (2022年12月10日 6時) (
レス) id: 3b4fb2b588 (このIDを非表示/違反報告)
K A.(プロフ) - すごく面白くて初めから一気読みしてしまいました！ジュンくん健気すぎて本当に報われて欲しすぎます…😭 (2022年12月8日 3時) (レス) @page50 id: ff6a8b7ce8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ヨンアさん» 思いつくままに書き上げましたが、気に入ってもらえてよかったです🥰読みたいお話のイメージがあったら、是非教えてくださいね！今後ともよろしくお願いします🙌🏻 (2022年12月7日 20時) (レス) id: 3b4fb2b588 (このIDを非表示/違反報告)
ヨンア(プロフ) - スニョン😭物怖じせず体張って守るところカッコよすぎます😭🫶🏻好きが溢れる〜！！！！スニョンとのイチャイチャまってます！！！！ (2022年12月6日 21時) (レス) @page50 id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
toshokan0530(プロフ) - レモンさん» ぜひぜひスキンシップ多めでお願いします！！楽しみに更新待ってます！ (2022年12月5日 2時) (レス) id: 1e72ceb0e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2022年9月26日 18時
