鏡みたい ページ27
「A・アーヴィン。今まで何処に行っていたのですか」
『…はい、すみません』
私はあの後、終鈴が鳴りこっそり廊下へと抜け出した所で運悪く先程までの授業担当だった先生に遭遇してしまった
「そうじゃありません。''何処''に、行っていたんですか。そして何故目元が赤いのです？」
…え、私いつの間にか泣いてたんだ
何も言えず黙る私を見て、遂に見かねたのかはぁ、とため息をついて先生が喋る
「…今回の事は何も聞かないようにします。ただし次遅刻したら許しませんよ。今回はこの書類を保健室へ運ぶ。それだけでいいです。…何かあったなら、保健室の先生についでに話を聞いてもらいなさいね。次はないですよ」
『…はい、ありがとうございます』
深く聞かれなかったのは本当に良かった。ありがとう、先生
保健室に書類を持って行かせるのも、先生なりの気遣いなのだろうか
書類を保健室へと持っていっている途中に、何故か廊下を拭いているマッシュくんに出会った
『…マッシュくん、何してるの?』
「あ、Aちゃん。今はおいもさんに廊下を拭いてってお願いされたから拭いてるんだ」
またキャベルさんになんかされたんだ
『…ごめんね、マッシュくん。私も拭くよ』
「いや、大丈夫。もう拭き終わったから。」
『え…』
マッシュくんがそう言って廊下から手を離すと、まるで鏡のようにピカピカになったタイルがあった
『え、嘘でしょ…??え、鏡???わ、手が映ってる…』
触ってみるととてもツルツルだった。誰か転ばないか心配だったので滑り止めの魔法をかけた。
こんなくだらない魔法でも役に立つ時はあるんだなぁ、と思った
パタン
そう音がして落ちてきたのは一冊の本。
『…?これ教科書…?』
マッシュくんが拾い上げると、
「あ、これフィンくんの教科書だ…間違えて持って帰ってきちゃったよ」
…フィン、くん…名前を聞いただけで胸の中がぐるぐると黒い何かで塗りつぶされる。
あれ、見間違いじゃないのかな。見間違いであってよ
この度に及んでもそんなことを思う私は諦めが悪いのだろうか
きっと''本当の友達''を諦めきれないんだろうな、と心の中で自分を笑った
「返しに行かなきゃ」
そう言って先を歩いていくマッシュくん。
このままじゃあ行ってらっしゃいと言うわけにもいかなかったし、保健室の方向も同じだったから私はついていくことにした。
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海月楓 - うさぎっこさん» 少しでも勉強するきっかけになれたのなら嬉しいです‥!!少しずつ頑張りましょう‥!! (1月20日 11時) (
レス) id: 74428e7ccf (このIDを非表示/違反報告)
うさぎっこ(プロフ) - え、実は私も不登校なんですよ（あんまり誇れる事でもないけど）中学上がってから全く勉強してないけど…主さんの話を聞いてて、久しぶりに勉強しようと思えました！！ありがとうございます！！ (1月15日 19時) (レス) @page35 id: 91eb8f0c6b (このIDを非表示/違反報告)
海月楓 - 黒犬又と五月雨さん» ありがとうございます‥!!嬉しいです!!インフルお大事にしてください……!! (1月15日 14時) (レス) id: 74428e7ccf (このIDを非表示/違反報告)
黒犬又と五月雨(プロフ) - え、すんごいLoveです……面白くてもう、は？？？？好きなんだが？？？？？って逆ギレしそうなレベルには好きです()なうインフルなのでこれで元気もらってまする… (1月12日 9時) (レス) @page34 id: 88547919b1 (このIDを非表示/違反報告)
海月楓 - しゃりしゃりさん» 初コメありがとうございます!!嬉しいです!!泣フィンくんとドットくん推しなんですね!!一緒ですね!!嬉しいです！！ (12月10日 9時) (レス) id: 74428e7ccf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海月楓 | 作成日時：2024年11月10日 10時
