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薬 ページ5
自分がいる。
部屋の真ん中で横たわっている。
散らかった周りにはいくつもの瓶が転がっていた。
ラベルには、普通の人は聞いたことないだろう名前が書かれている。
様々な色とりどりの錠剤は、飾るように自分の周りを囲んでいた。
これは、俺か。俺なのか。
真っ青な顔に近付く。
濁った目。
水分を失った唇。
痩けている頬。
俺は確かにそこにいた。
それは自分だった。
苦しみもがいて、頭の中をぐりぐりと圧され、呼吸もままならぬような痛みと苦しみの中死んでいった俺だ。
分かっているじゃないか、自分だ。
それは自分だ。
俺の中で何かが弾ける。
思考が纏まり混ざりきった脳内が化学反応を起こしたのだ。
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Noel*26(プロフ) - 作風に一目惚れ。お気に入り登録させていただきました( ^ω^) 更新頑張ってくださいー (2019年7月20日 10時) (レス) id: 4d89434b96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明太子なれみたそ | 作成日時:2019年7月20日 2時