月恋 第156話 「事の経緯」 ページ14
「夜、どうかしたのか?」
プロセラのMV撮影の休憩中。長椅子にぼんやりしながら座っている夜さんの顔を、陽が少し心配そうに覗き込む。
確かに今日の夜さんは朝から何処か遠くを見るような目をしていて、溜め息も多く、心此処に在らずと言った様子。
俺も涙も、それに海さんや隼さんもそれに気付いていた。だけど、それが聞いて良いことなのか悪いことなのか分からず、何があったのかを本人に中々聞き出せずにいた。
けれど流石は陽。それを、幼馴染特権でさらりと問い掛けたのである。
休憩中、夜さんの隣に座っていた俺と涙は二人の会話に聞き耳をたてる。
「え、いや、ちょっと………」
視線を陽から外しさ迷わせながら言葉を濁す夜さんに、陽は眉を潜めた。
夜さんは自分の嫌なことを溜め込むタイプ。それを知っているからこそ、陽や俺達は心配しているのだ。
まさか、何かあったんじゃないかと。
「体調でも悪いのか?」
言葉を濁して中々話してくれない夜さんに痺れを切らし、海さんも会話に加わり出した。
「ち、違うんです。少し………Aちゃんのことで」
「A?」
夜さんの様子がおかしい原因が、Aちゃんだと聞くや否や、陽や海さんだけでなく、話に耳を澄ましていただけである俺も涙も隼さんまでもが首を傾げた。
真っ直ぐで根が真面目なAちゃんが、夜さんを困らすとは到底思えないし、原因が彼女であるとは思ってもみなかったからである。
「Aが夜に何か言ったのかい?」
「ええ?! ち、違います!」
「だよねぇ」
隼さんの問い掛けに慌てて首を振って否定する。
じゃあ、一体全体Aちゃんがどうしたのか。どうしても気になっていると―――
「実は今日の朝ね」
夜さんが観念したかの様に事の経緯を話し出した。
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櫻餅(プロフ) - ♯鈴音色♭さん» コメント有難う御座います！お話だけでなく夢主までも好きだと言って頂けて嬉しい限りです。また少しずつですが更新していきたいと思っておりますので、続編も宜しくお願い致します！ (2018年11月5日 18時) (
レス) id: c0a9d4f092 (このIDを非表示/違反報告)
♯鈴音色♭(プロフ) - 桜餅さんおかえりなさいです！ このお話も主人公ちゃんも大好きなので、続編お待ちしています！！ (2018年11月5日 17時) (レス) id: b160fc2e68 (このIDを非表示/違反報告)
櫻餅(プロフ) - 深海さん» 返信が遅くなってしまい申し訳無いです。朏さんとのお話は自分も楽しく書いていたので、そう言って頂けて大変嬉しい限りです。中々更新が最近出来ていませんが頑張って行きたいと思います。コメント有難う御座いましたm(__)m (2018年8月27日 20時) (レス) id: fb6a326e77 (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - 読んでいてとても楽しくなりました。特に朏さんの辺りの話が好きです。これからも楽しみにしています、更新頑張ってください。 (2018年8月25日 0時) (レス) id: 5947186a26 (このIDを非表示/違反報告)
ピヨコ - 丁寧に教えてくださって有難うございます。成程、私も試してみます。これからも頑張って下さい。応援しています。 (2018年8月4日 9時) (レス) id: 0464d791fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻餅 | 作成日時：2018年4月15日 23時
