月恋 第1話 「2月の風に恋をせよ」 ※夢主の出身地に修正あり ページ2
岐阜県高山市、街から少し離れた場所に建てられた大きな純和風の御屋敷にて、ドタバタと騒がしい足音が響く。
「騒がしいぞA!」
「はーいッ!」
落ち着きの無い足音の主は、此処の1人娘である私、暦屋 Aのもの。
長い床板を弾む様にして走る私を一喝してくるのは、珍しく家に居る父さんだ。父さんの声の方が五月蝿いでは無いかと、心の中で悪態を吐きながら生返事をする。そして自分の部屋へと入り、急いでテレビのリモコンを探す。
何故か勉強机の下にあった、黒い本体にカラフルなボタンを着飾ったリモコンを引っ張りだし、テレビの電源を入れる。
電源を入れた瞬間、真っ黒な画面が一気に色鮮やかに。
「嗚呼、今日も愛らしゅう御座います」
そして画面の向こうに存在する、憧れの人を目に写しほうッと感嘆の息を吐く。
さっきまで、真っ黒だったテレビを淡い桃色に一変させたのは、周囲の空気を浄化させるような癒しのオーラを纏う美少女、如月 愛さん。私の視線はそんな愛さんに釘付け。
私は東京都内、某所に位置する芸能事務所、ツキノ芸能プロダクションに所属する女性アイドルグループ「Fluna」の1人、ふんわり、おっとり系の美少女として人気を集める如月 愛さんの大ファンなのだ。
デビュー当時ちょっとした切っ掛けから大好きになって、今も尚応援している私だが、お恥ずかしいことに握手会やライブには生まれてこの方、1度も行った事がない。
理由は単純明快、私はまだつい最近、中学2年生になったはがりの小娘、ライブや握手会が行われる東京に中々1人で行かせて貰えないのだ。
保護者同伴ならば良いのでは無いか、と言う考えはあるも如何せん。うちは父子家庭な上に、父は仕事で多忙。家に居る事の方が珍しいくらいである。しかも、うちの父はアイドルやアニメ等、テレビに関する御仕事に多少偏見を持った、息が詰まる程堅苦しい人。
私が如月 愛さんのファンである事自体知らないのだ。
何か、東京に出る切っ掛けみたいなものがあればなぁ、と頭を抱え悩み込む私の耳に衝撃的な情報がテレビの方から流れ込んできた。
月恋 第2話 「思い立ったが吉日」→←夢主人公紹介 ※修正あり
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櫻餅(プロフ) - snowさん» コメント有り難う御座います。少しでも共感して頂けて、大変嬉しく思います。これからツキウタ。メンバーと関わり、夢主がどんどん成長出来るお話にしていきたいと思っておりますので最後までこのお話にお付き合い願えたら嬉しいです。応援有り難う御座います！ (2017年12月21日 19時) (
レス) id: 5dfdc31c69 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - こんにちわ♪最新話読みました。ちょっと、自分のことみたいにホロリとしました。ヒロインちゃんが無事に乗り越えてくれると信じてます。目標が早く見つかること、祈ってます。頑張って下さい！ (2017年12月20日 14時) (携帯から) (レス) id: bc61ae6263 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - 櫻餅さん» 待ってます。急激に寒くなりましたので、風邪など引かないように気を付けてください。 (2017年10月7日 1時) (携帯から) (レス) id: bc61ae6263 (このIDを非表示/違反報告)
櫻餅(プロフ) - snowさん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！不定期更新ですが、頑張ります。 (2017年10月7日 0時) (レス) id: aab212b765 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - 初めまして♪楽しく拝見させて頂きました。愛ちゃんへの愛が溢れていて、素敵でした。更新、楽しみにしてます。これからも頑張って下さい!! (2017年10月6日 9時) (携帯から) (レス) id: bc61ae6263 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻餅 | 作成日時：2017年9月19日 0時
