Ａ／Ｌ 4

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チェックアウトは6時少し前
既に人の往来は始まっていて朝は動きだしている。新幹線改札までのほんの少し一緒に歩くのはなんだかくすぐったい感じだと改めて思う。



「見送りって感じやなぁ、これは。」


なんて少し笑って言われる言葉に俺はむっとして言葉を返す。




「帰り道な、俺は。」





「そこは見送っている。とか、言えへんの？」




「言えるわけないやん！」






首をすくめてそんな返しをする理由は朝６時の改札は尋常じゃなく寒い。人はいるけど、熱気などはなくて疎らな空間は風が面白いくらい突き抜け冷えた空気がそこに居座っている。





「気を付けて帰ってください。」



「珍しい。」




「どうせしばらく来れへんやん？横山くん店が忙しいんだろうし。」





「そうやな、こっちに来る余裕はなくなる。年明けて成人式済むまではアカンだろうな。」










素直に頷き




頭の中で考える。





約1か月は会うことはないと言う計算。




「働けよ。」





「は？働いていますけどなにか？」





そんな言い方をすると横山くんは笑いだす。






急に黙り込むのは何となくそんな感じ……うまく言えへん感情。






「眠いなぁ、まじに。」





「寝れるやん、ここから2時間。」




「せやな、寝れるな。大倉かて寝れるやろ？」





「……3時間だけじゃ無理。10時間は寝たい。」




「どんだけ寝るねん。」




「毎日そんな感じやで？」



「寝すぎや。」




「頭使っていて眠いねん。」



「頭？」


「勉強しているから。」



「勉強？それはまた。」






少しだけ驚いた表情されたけど、仕事していれば勉強はどこかで行うものやって顔をされた。



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