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「なんで俺を呼んだん？」
なんて不満な口調で言うと腕を組んでちらりと客間を覗き込みながら小声で言うた。
「こないだの飲み会で仲良く話していたからちょうどええかなって。」
「なにそれ。」
まさか話しているのを見られているなんて思いもせんかった。
「いや、こういう場合は少しでも顔を知っている人がいると何事もスムーズに進むんやって。」
「茂ちゃんが話すのが苦手って言うてるようなもんやん。」
「苦手やないで？」
「なら俺は必要ないんちゃう？」
「そうもいかへん。」
なんてきっぱり言われて俺は茂ちゃんがのぞき込んでみていた場所から眺めると客人は4人。
「なにしてるん？」
「ばぁちゃんがうちの流派の説明をしてる。」
「色々な流派ありますでええやん。」
「そうもいかへんで。来年は向こうで個展を開く予定なんやからスポンサーは多い方がええやん。」
「そう言うもんなんや。」
なんて口調で言うと茂ちゃんは軽く俺の背中を叩く。
「次期トップをサポートするかもしれないんだから覚えておった方がええで？」
「そんな気ないし。」
「そうもいかへんで。忠義はうちの家の人間なんやから覚えるものは覚えて行かんと。」
なんて言われると俺はこの家の人間になっていたんだと改めて感じてしまう。
「俺も話すけど、忠義も話してこう……暇にさせないようにしてな。」
なんて無茶なお願いされたけど、茂ちゃんと茂ちゃんのお父さん２人ですればええだけやん。俺はイ
チ従業員なのになんでここまで？なんて思うのはあかんのかな。
説明を終え茂ちゃんが客間に入って話をしている中に俺も一応参加していく。
しばらくして気づいたのは向こう。
「なんで大倉が？」
「そうなるよね。ここ、俺の実家。」
「は？ここって？」
「母方の実家。」
「あ……そう言……じゃあ彼は？」
「イトコ。」
茂ちゃんを軽く見てそう口を動かすとにんまり笑っているんだからマジに確信犯。
見てなさそうで見ているって相当なコト。
社長スキルを見習いたいもんやって思う。
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瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。嬉しい言葉です。中だるみするかな？そう思いながら日々更新しています。これからも宜しくお願い致します (2022年12月2日 16時) (
レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。わくわくが止まりません。 (2022年12月1日 17時) (レス) @page42 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - ショーン様 コメントありがとうございます。楽しんでいただけて嬉しいです。まだ続きそうなのですが、これからもお付き合いくださいませ。 (2022年12月1日 15時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - いつも楽しみにしています。話の展開がワクワクしてきました。これからもよろしくお願いします。 (2022年11月30日 19時) (レス) @page41 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年10月24日 16時
