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暖簾を店の外に出す。
開店作業をしている時、感じる。
秋も近づいているはずなのに残暑が厳しくて相変わらず。午前でも外の日差しは暑く人もまばら。
「横山くん。」
いつものように気さくに声をかけて来てくれたのは東山先生で俺は会釈をする。
何かの買い物の帰りかエコバック片手に日傘男子状態。
「忙しそうだね。」
なんて言われていつも通り従業員のお陰で。なんて返事を返すと先生は穏やかな表情で反応を返してから俺に言うたん。
「関西から客人を招く際に菓子が必要でね。」
「茶話会か何かですか？」
「まぁ、それに近いかな。家元とその他いろいろ来てね、気を遣うんだけど……秋口にお勧めの菓子
をお願いすることは可能かな？」
「職人と打ち合わせさせていただければ。」
「助かるよ、家元……まぁ、兄なんだけど口うるさくてね。」
笑って言われる言葉を聞いた時やった。
家元……記憶が正しければ……
「横山くん？」
「え、あ、すいません。」
考え込んでしまった事で先生は俺を心配した表情で見てから腕を組み小さい言葉で告げた。
「忠義の父だよ、私の兄は。」
やっぱり。なんて思うたけど、口にすることは出来なくて俺は頷く。
「そうでしたか。聞いた覚えがあったな……なんて。」
少し笑って言うた時に見せた先生の表情は思ってもない言葉を俺に告げた。
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―――――あの子は実家には戻ってないよ。
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俺も
隆平も
ヤスも
ヒナも
アイツの存在を気にしていた
喫茶店の客の1人だっただけなのに
ハジメマシテの存在だったのに
４人から5人になり、また4人になった時に起きる違和感
ぎこちない関係になったと感じる瞬間に4人でいることが出来なくなっていく。
こんなはずじゃなかったのに……
そんな言葉を口にするのはヤスだった。
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「横山くんは知ってたん？」
神社の隅っこにある喫煙スペースでヤスは不満気な口調で俺に言う。
「何となく。」
「別に隠すことないやん、カミングアウトしてくれた方が優しさだと思うんよね。」
むっとした口調で言われて俺は眉間を押さえてため息をする。
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瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。動き出しました。やっと、ここからどう動いて行くのが4でもよろしくお願いいたします。 (2022年10月23日 22時) (
レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - わわわわ💦動き出しましたね。本当に楽しみです。 (2022年10月22日 10時) (レス) @page50 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。ゆっくりですが楽しんでいただけたら幸いです。 (2022年8月4日 14時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - kkoyanagi様 コメントありがとうございます。泣顔頂きました！ (2022年8月4日 14時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - 彼はどこに？続きが楽しみです。 (2022年8月3日 17時) (レス) @page7 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年7月19日 16時
