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「ヒナ、帰ってきたん?」
誰の声かすぐに分かるのは4人とも同じなんやけど、一番反応したのは……マルちゃんやった。
「あ、おった。」
「いやん、ゆうちん。」
「マルもおったんか。どうやった?」
「説明聞きながら抹茶を頂いてきたで?」
「そうか。」
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安心した表情で横山くんは事務椅子に座わるとマルちゃんはそそくさと給湯室に入って行く。ほんま気を使う人やなって思う。
「大倉もお疲れ。」
「横山くんにお迎えされて、お茶の体験会に行かれたって笑い話になりそうですわ。」
「いい経験してきたから良しだろ?」
なんて言われたけど、俺的には行きたくなかったんだけど。
「大倉は経験したことあるの?」
ヤスは菓子をモグモグ
「なんで?」
「何となく?」
そんな疑問形を投げかけられ横山くんの視線と信ちゃんの視線がこちらにくる。
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「質問しなかったから。」
ヤスの言葉に俺は紙コップのお茶を飲みながら素直に言う。
「順番最後やったし眺めてこの通りってすればいいと。」
「……そう言う事か。」
「たしかに最後だから一連の流れは分かっておるな。」
信ちゃんの納得の顔にヤスはテヘ顔で反応していく。
「はーい、ゆうちんお茶ですよん。」
「ありがとう。」
他愛のないおしゃべり
そんな中で……いびつな関係を保つのは自分の気持ちを押し殺し、耐え続けていくか?
それとも……この関係を崩して進むか。
俺には分からへん。
ただ、必死に守りたいからこそぎこちない気持ちを隠していかなきゃあかんのかもしれない。
うまくいかない
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俺は後から入った人だからこそ何も言えない。
言う事は出来ない。
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瀬奈(プロフ) - 猫さま コメントありがとうございます。g_t_165です。頻繁には更新してはいませんがこちらになります。申請してくださいね。 (2022年6月27日 17時) (レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - はじめまして いつも作品をありがとうございます 失礼ですがTwitterのユーザーを教えてもらえないでしょうか? 急にすみません😢⤵️⤵️ (2022年6月26日 19時) (レス) id: 537de6aadb (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - ショーン様 コメントありがとうございます。ワクワク・・・そ、そんな恐れ多い。これからも楽しんでいただけるようにがんばります。 (2022年6月12日 11時) (レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - 更新ありがとうございます。もうもう更新の音がするたびワクワクが止まりません。 (2022年5月20日 19時) (レス) @page16 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瀬奈 | 作成日時:2022年4月26日 15時