5 ページ5
.
「俺、名刺とかなくて。」
「あ、ええねん。自分を紹介するのに名刺が手っ取り早いからな。」
「僕も気になっていたんですよ。」
店員はそう言いながら俺に言うたん。
「その先の会社の皆さんはみんな９時前には颯爽と出て行くのに、お兄さんこの時間までゆっくりされてはるから大丈夫なんかな？そんな余計なお節介が信ちゃんと湧いて出て来て。」
「ま、いきなり話しかけてすまんな。」
そう言われて俺は頂いた名刺をポケットに入れると店員は思い出したように食器を下げ始めた。
「兄ちゃんはこの近辺に住んでおるん？」
「え……いえ。」
「ちゃうのか。」
「帰りですね。」
「帰り？」
びっくりした顔をされて俺は少し考えてから「帰り道です。」なんて言うと店員がクビを傾げたん。
「飲み屋の人？店で寝てから帰るん？」
「さすがにちゃうだろ。」
客の人は笑って言うが俺はどういうたらええか分からず困った表情になると店員は慌てて言うたん。
「言う必要ないですからね、そこはお客様の自由。僕と信ちゃんは好き勝手に話しているのはもう日常的なんやから。」
「何やその扱い。」
「僕と信ちゃんの仲やないです？」
「そうやけどな。」
笑って言う言葉に俺は完全に冷え切ったカップをのコーヒーを飲んでから口にしたのはもう辞めようと決めていた仕事の職種を口にすると意外な顔をしていた。
.
「見えへんな。」
「僕も思いました。」
スウェットズボンにパーカーで店に来ていたらその手の仕事している人には見えへんと思う。あの手の仕事は自分をいかに素敵に見せるかの世界。
今の自分の姿はかなり地味な感じ、寝起きで買い物帰りって感じのスタイル。
「なぁなぁ兄ちゃん、ホストって金ええの？」
剛速球で投げて来た客の言葉と同時に「信ちゃん！しー！！」なんて口に指当てて口止めするけど既に時遅し。俺は苦笑いしてから小さく頷いてから素直に答えた。
「がんばり次第かな。」
「そうなんや、なら、兄ちゃん稼ぎはええやろ。」
「信ちゃん、ステイ！」
「マルかて気になるやろ。」
完全にご近所のおばちゃんの会話的な突っ込みだって思いながら俺は「そこまで。」なんて言うと客は腕を組んで考えてから言うたん。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 95人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀬奈(プロフ) - ショーン様 スピンオフはいつか書きたいと考えてはいます。今回の作品は自分でも書いてい楽しくていつかスピンオフも書けたらいいな・・・と、考えてはいます。 (2022年4月23日 17時) (
レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - ますます面白い展開にワクワクしてます。出来ることなら個々のスピンオフ読みたいです。出来れば�埒�です。よろしくお願いします。 (2022年4月22日 0時) (レス) @page39 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - ショーン様 コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。 (2022年4月19日 16時) (レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - もうメッチャ面白いです！楽しみです。 (2022年4月17日 19時) (レス) @page32 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年3月28日 23時
