検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:39,518 hit

37 ページ37

.

「さっき、仕事部屋でずっと考えてました。」


「仕事部屋で?」



「大倉さんが今日、ゆゆちゃんで来てくれたのは理由があるんだって。なら、どんな理由なんだろうってずっとずっと考えていたら嫌な事を考えてしまって。」




「嫌な事?」





「もう、ここには来ないとか……店を辞めるとか……なんか負の事しか考えられなくなってしまい。」




「辞めませんから!」



「それを聞いて少しだけ安心しました。でも、なんでゆゆちゃんで?」



「先生が好きやって言うてたから。」









.

数秒の間







俺は何を口走った……そう思って焦って先生を見ると真っ赤な顔で「はい?」なんて反応をしていた。








「丸山先生がゆゆちゃんが好きだって言うてたのを思い出して、なら今日はゆゆちゃんで訪問したら
喜ぶかなって。」






何を言ってんだ俺は!




もう墓穴彫りまくりの言葉を言うてる





分かっている




分かっている、でも、言いたくて仕方がなかった。







言葉が出なくなったのはお互いでむっちゃ焦ってしまう自分がおって、反対側にいる先生も顔を真っ赤にしておって何だこりゃ状態。






妙な緊張





先生の顔をまともにんれへん




「嬉しいです。」






小声で聞こえる声に俺は顔を上げると先生は恥ずかしそうにそう言うてから「近くで顔が見たいんやけどええですか?」なんて言うて来た。





「あ、はい。」




「大倉さんの顔を見たいです。」



「はい。」




「ゆゆちゃんの顔でもありますね。」



「そうやね。」




俺は素直に返事を返す。





あかん、先生の顔をまともに見れへん。




なんだこの心臓バクバクは







あかん……マジに……心臓が……




おかしい






俺……先生にきゅん……してる




.

38→←36



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (44 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
112人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:瀬奈 | 作成日時:2021年3月23日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。