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長い時間が過ぎてもこうして忘れへんって言うのはそれだけ大きな存在。
それは紛れもない事実やし、彼氏でもない俺からしたら感心する。
そこまで忘れることが出来ない存在って。
俺の事を即忘れたいってみんな黒歴史扱いするのに、ヒモ時代に世話になった方々は。
「準備できたよ。」
その声を聞いてから椅子に座って写し出された文字と写真を俺は黙って見ていく。
淡々とマウスをクリックしたり移動させたりして読んでいくけど、心の中はすでにぐちゃぐちゃ。
分かっていたん、亮ちゃんにお願いして丸山さんのあの調査書を差し替えた時にこの事実は知ってたんやけど、改めて見ると気分はよくない。
無言の時間が続いていく
クリック音
マウスの動かす音
どれくらい時間が経過か分からなくてポケットに入れたスマホで時間を見ると1時間は眺めていたかもしれん。ここに女がいないのを確認してから俺は操作をするのは、フォルダの調査書をスマホに転送させた。数分で作業を終えてから部屋を出ると女はソアーに座ってテレビを見て俺に気づいたようで視線を向ける。
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「みゆはどうしたいん？」
多分この言葉を言われるのは想定していたって顔をして「別れる気はないし、追い出す気もないから。」そうあっさりした回答を俺に向けたん。
「今でもあの関係持った人たちと繋がっているって言うのならもちろん追い出すけど、今は私だけなら追い出す理由なんてないじゃない。」
きっぱり言う言葉に苦笑いして「まじに？」なんて言うとみゆは頷いてから言う。
「私は忠義がいて問題ない毎日を送ってるの。パパにとやかく言われる筋合いもないし、結婚は今すぐ考えてないから別に大丈夫って感じ。」
「結婚して欲しいから俺を追い出したいんちゃうの？」
「そうかもね。でも、だからって私が一緒にいたい人を追い出すのは親には権利ないし。」
相変わらずキツイ言い方やな。なんて思いながら俺は息を吐き出すとみゆの手が俺の手に触れる。
「忠義って大変だったのにそれを感じさせないわよね。」
「別に、もう終わった事やし。」
「そうだけど。」
「しんどい毎日送るくらいなら楽しい毎日の方がええって悟ったん。」
「悟りすぎ。」
指でみゆの頬を触れると悔しそうな顔をして俺を見てくる。
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瀬奈(プロフ) - kkoyanagi様 コメントありがとうございます。本当にどうなるんだろう？と、書いてる時分が思いながら書いてしまいました。大人の話も楽しんでいただける様に書いていきたいです。 (2021年3月12日 8時) (
レス) id: d24f83f6f0 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - お疲れ様でした。毎日更新が凄く楽しみでした。終わってしまうのが寂しいです。大人のお話も次のお話も凄く楽しみに待ってます。 (2021年3月10日 15時) (レス) id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - ミムラ様 コメントありがとうございます。ゆっくり時間かけての更新ですがこれからもよろしくお願いいたします。 (2021年3月4日 16時) (レス) id: d70537b0b4 (このIDを非表示/違反報告)
ミムラ(プロフ) - 毎日楽しみに更新待ってます。大人の部分楽しみです．文章、言い表し素敵です。 (2021年1月22日 10時) (レス) id: 7580c075fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2021年1月20日 16時
