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「クリスマスの日に誘われたのデートに。そこまではいいけど、すぐにシたがる男って最低だと思わない？」
むっちゃお怒りなんですけど、この看護師さん。
「忠義くんだって即じゃなかったじゃない？」
「寝かせてほしい場所が欲しかったんで、そこは……一応。」
「もう、騙されたって思ったの。わかる、この私の気持ち。」
おかしいんですけどね、深夜1時に訪問してきて愚痴を聞かされるって。
「ミカちゃん、帰るんじゃないのかな？」
「帰るけど忠義くん暇そうだったから来た。」
暇そうってどこで見たの？確かに寝れなくてスマホ見ていたんですけどね、愚痴は聞かされるなんて思ってなかったし。
「でも、このお部屋にいるってすごいね。1泊1万円近いよこの特別室。」
「マジで？」
「マジです。忠義くんお金持ってるねぇ。」
「持ってへんは。割引価格にします。って、丸山さんに言われたん。」
「事務長補佐はやり手だから。」
「事務長補佐？あの人そんなえらい役職なの？」
「そうだよ、理事長息子は事務関係一気に引き受けてうちの病院の改革進めている人だから。」
人は見た目じゃない。
まさか、ミカちゃんから教えてもらうとは……思いもしなかった。
見るたびにフラフラしているのは仮の姿で実は仕事できる人だったと？見えないんやけど、マジで恐ろしい。
「そういえば同僚がね忠義くんの剃髪したんだけど、『手入れしているから楽だった』って、褒めてたよ。」
「それって喜ぶべきこと？」
「喜ぶべきじゃない？ツルツルにされるけど剃刀負けして真っ赤になる人が多いから本当に大変なんだよ。忠義くんはほんの少しだけだからそこまで剃らなくてよかったでしょ？」
恥ずかしい話をしているってミカちゃん分かってる？
確かに手入れしているけど、毛があんまり好きじゃないから手入れしてますけど、してま……
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2020年11月17日 16時
